セットアップの手順については、前回までに紹介した屋内カメラおよび屋外カメラと大きくは変わらない。まずは必要最小限な項目に絞ってセットアップを行って使えるようにしてから設置し、完了後に必要に応じて詳細設定を行うという流れだ。
なお、本製品には有料プラン「Arlo Secure」の無料トライアルが付属している。セットアップの最後にこれらの案内が表示されるため、「開始する」をタップしよう。無料トライアルの有効期限は、設定画面に表示されるので、別途確認しておくとよい。
付属のリリースピンを使って背面のプレートを外す(左)。ペアリングボタンは背面にある。リリースピンを使って3秒押す(中央)とデバイスが検出される。この後、Wi-Fi接続およびアカウントへの追加が行われる(右)
ドアベルの名前をつける(左)。電源の供給方法および取り付けのためのガイダンスがここからしばらく続く(中央)。今回は配線せずバッテリー駆動を選択した。ガイダンスに従って取り付けプレートを壁面に固定する(右)以上で使えるようになったのだが、まず戸惑うのはボタンの所在だ。このドアベル、ボディーの下部にボタンが搭載されているのだが、前面がほぼ真っ黒ということもあり、どの部分を押せばよいのか、初見ではいまひとつ分かりにくい。
そのためか、本製品はカメラに誰かが近づくと、ボタンがゆっくりと点滅する仕組みを採用している。「ここを押してください」という意味のようなのだが、本製品を知らないユーザーからすると、何らかの警告のようにも感じられ、押してよいものか逆に迷ってしまう。
ドアベルのどこを押せばよいのかを、見た目に判別しづらい問題は本製品に限ったことではないが、ボタン位置をLEDの点滅で知らせるのは、個人的にはあまりよい解決策とは思えない。「ここを押してください」とラベルを貼るなどのアナログな解決策の方が効果は高いのは明らかで、改善の余地はあるように感じられる。
一方で本製品がドアベルとして優秀なのは、来客に対する、定型応答の音声(クイック応答メッセージ)を備えており、タップするだけで再生できることだ。具体的には以下の5つがある。
Ringのドアベルでの同等機能(クイック応答)は発売当初は日本語化されておらず、2023年の秋にようやく日本語に対応したところだが、本製品は最初から日本語化されているので扱いやすい。音声は女性の声のみのようだが、将来的に男性など別の音声への切り替えにも対応すれば、なお盤石になるだろう。
また不在時に訪問者がメッセージを残せるボイスメール機能も用意されている。ドアベルを押して20秒応答がないと、訪問者がさながら留守電のようにメッセージを吹き込めるという機能だ。30秒という制限が分かりにくいのと、果たして初見で使い方が理解できるかという問題はあるが、訪問頻度が高い知人との間であれば活用法もあるだろう。
ボタンが押されると電話の着信としてスマホに通知が飛んでくる。タイムラグはほとんどない(左)。応答の操作をすると、カメラの映像を見ながら訪問者とやりとりが行える(中央)。下段左のボタンを押すと、自動応答用の音声(クイック応答メッセージ)を選択できる(右)
「通話設定」でボイスメールを許可しておくと、留守番電話に似たメッセージの吹込みが可能になる(左)。残されたメッセージは履歴に表示される(中央)。タップすると、映像とともにメッセージが再生される。映像付きの留守電といったところだ(右)
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