というのも、この2つの製品に含まれていないXLRケーブルを追加購入し、マイクとミキサーを接続したら、後はミキサーとPCをUSB Type-C to USB Standard-Aケーブルでつなぐだけだ。難しいことは何もなかった。
モニタリングには有線ヘッドフォンが必要だが、今どきであればダイソーの東京ガールズコレクションコラボアイテムのように、百均でもそれなりのヘッドフォンが買える。Bluetoothと有線両対応のヘッドフォンも比較的多い。
というわけで早速、電源の入ったAM8TマイクとSC3ミキサーを試してみた。
まずはSC3ミキサーの光り方から見てみよう。RGB切り替えボタンを押すごとに単色(全7色)での点灯、7つの色が位置を変えながらグラデーション的に点灯、7色のうち1色のみを光らせては消灯し次の色に変化するパターンなどさまざまな光り方をする。ビジネス利用のときには、RGB切り替えボタンを長押しして消灯すれば良いだろう。
なお、AM8TマイクをSC3ミキサーとXLR接続した場合は電力供給がないため光らない。光らせたい場合は、別途、USB Type-Cケーブルを電源用として端子に挿しておこう。
光っている=電源が入っていると、マイク側のマイクゲイン制御ノブやミュートボタンを使いたくなるが、これらはXLR接続しているAM8Tマイクでは機能しない。SC3ミキサー側で調節する。
導入後にオンラインミーティングをする機会もあったのだが、残念ながら「音声、どうですかね?」と気安く話しかけられるような人間関係の相手ではなかったため、実際のところはどうなのか分からない。というわけで、PCへの録音を試みた。
USB接続のAM8TマイクのみとSC3ミキサーを使ったXLR接続での録音では、わずかであるが、後者の方がクリアかつ生々しいといった印象だ。自分で言うのも変な話だが、耳元で生きている人間が話しかけている、そんな印象を受けた。ノイズについては、ビデオ会議アプリの影響のせいか誤差レベルかもしれない。
SC3ミキサーには、おまけといえるような機能がついている。それが「ボイスチェンジャー」機能だ。「Male」「Femaie」「Robot」「Monster」「Baby」「Elder」のプリセットがあり、「CHANGE VOICE」ボタンを押すごとにスイッチしていく。ボイスチェンジャーを終わらせたい場合は、ボタンを長押しすれば良い。
その他、声のキーを微妙に変えられる「ELECTRIC」ボタンもある。ただこれは本当に微妙すぎて、変わったのか変わっていないのか分からなかった。「おまけのおまけ」 程度に考えておくといいのかもしれない。
以上、XLR接続で使うケーブルを買うのにも苦労するほどの初心者がXLR接続のダイナミックマイクとミキサーを使ってみたが、これだけ手軽に導入できるのであれば、もっと早く試しておけばと感じるほどいい体験であった。
筆者のように「ダイナミックマイクが(ノイズ対策に)いいらしい」という情報を知って製品を検討しているのであれば、最初の1歩として悪くない選択肢だと感じる。何よりマイクとミキサーをセットで買っても価格が手頃なので試しやすいのは大変心強い。最近はデスク回りにこだわる人も増えているので、こうしたグッズに注目してみるのもよさそうだ。
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