台湾の台北市で開催されている見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」では、ASUSTeK ComputerやMSI、AcerといったPCメーカーも法人向け/コンシューマー向けにさまざまな展示を行っており、かなりの来場者を集めていた。
この記事ではMSIの他、BlackviewやECS(Elitegroup Computer Systems)、Maxtang(Shenzhen Maxtang Computer)といったブースで気になる小型PCを紹介したい。
MSIブースでは、広いブース内でノートPCやデスクトップPC、グラフィックスカード、ディスプレイ、マザーボード、キーボード、マウスなど、PCやPCパーツ、周辺機器までを一堂に展示していた。
まず注目は「Claw 8 AI+」だ。「Claw」シリーズはMSIが発売しているポータブルゲーミングPCで、現行モデルとなる「Claw A1M」に加え、参考展示としてIntelの次世代CPU「Lunar Lake」(開発コード名)を採用したClaw 8 AI+の実機が披露されていた。
アクリルケースの中に入っていたため実機に触われなかったが、既にプロトタイプモデルが動作しているとなると一般発売が気になるところだ。リリース時期は2024年中とのこと。Intelによると、2024年末にはLunar Lake搭載PCが数多く登場するという。現行のCore Ultraプロセッサよりも消費電力が低いとされる新CPU搭載機を使うと、どのようなゲーム体験ができるのか興味深い。
「MAG Vision X AI」は、本体正面にタッチスクリーンを配置したゲーミングデスクトップPCだ。MSIの「AI ENGINE」をタッチスクリーンの「AI HMI」に統合し、高度な検出機能によってゲーマーの行動に応じてハードウェア設定を自動的に最適化するという。
クラウドおよびプライベートAIアシスタント機能も備えており、「MSI Artist × MSI Chat」を通じて、ローカル環境で高品質のAI画像を生成可能だ。
他にも、インターネット接続を必要とせずにテキストの自動生成やQ&Aの実行、ローカルフォルダー内の文書を要約できる。「Microsoft Copilot」の音声コントロール機能により、内蔵スピーカーを通じて“Hey Copilot”と言うだけで「Copilot」を起動し、検索コマンドも実行可能だ。
「MAG Infinite E1」は、MAG Vision X AIと同様にAI ENGINEを搭載したゲーミングPCだ。マニュアルで設定することなく、AIによりユーザー体験を最適化してくれるという。冷却機構にも「Frozr AI Cooling」が採用されており、AIの持つアルゴリズムで効果的に冷やす。
CPUはCore i7−14700Fまでを内蔵でき、グラフィックスカードはGeForce RTX 4070までサポートする。Wi-Fi 6Eの無線LANにも対応する。
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