最近、巨大な建物や構造物に映像を投影する「プロジェクションマッピング」が流行している。また、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)といった没入感を高める映像ソリューションもB2B/B2B2C市場を中心に広がりを見せている。ただ、これらのようなソリューションを導入するには、規模にもよるが、それなりの出費が避けられない。
そこでCS研は、巨大な3D映像の空間投影を手頃に実現する手段として、手持ちのディスプレイを複数並べて巨大な3D映像を映し出すソリューションの研究を行っている。
「手持ちのディスプレイ」は、メーカーやサイズを問わない。また、設置に当たってはある程度の“隙間”を許容できる上、向きも問わない。カメラを使ってキャリブレーションを行った後に、投影が開始される。
投影される映像は、少し昔の3D空間投影と同様に赤と青の色フィルターの入ったメガネで見ると立体視可能だ。
デモンストレーションでは、23型前後のフルHDディスプレイを7枚使って映像を投影していた。メーカーがバラバラなのはもちろんだが、色味もそろえられていない。これは「どんなディスプレイでも大丈夫」ということを示すためにあえてそうしているそうだ
ディスプレイの入れ替えや位置変更があった場合は、画像のようなチェッカーパターン(幾何学模様)を出すことでキャリブレーションを行える。ディスプレイの向きや間隔はバラバラでも、キャリブレーションをすれば一瞬で補正可能だが、「極端すぎる隙間や間隔があると補正しきれない」(説明員)そうだこの技術は、人間の「目の錯覚」をうまく活用しつつ、映像の“色味”や“明るさ”を工夫することで、ディスプレイのサイズや間隔が不均衡でも立体視できるようにしている。
他にも、オープンハウス2024では興味深い展示が多くある。興味のある人は、足を運んでみて損はないだろう。
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