ここで、筆者の所有する初代3in1「ONEXPLAYER 2」と比べてみよう。
ONEXPLAYER 2のCPUはAMD Ryzen 7 6800Uで、メモリーは16GB(LPDDR5)だ。ストレージは1TB(M.2 PCI-Express 3.0x4 SSD)、ディスプレイは8.4型、解像度は2560×1600ピクセルで、350ニト、10点マルチタッチ対応のIPS液晶となっている。バッテリー容量は1万7100mAh、接続はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2だ。
本体のみを並べてみたところ、それほど大きさに違いはない。
X1 miniとONEXPLAYER 2では全体的に数ミリ単位しか変わらないのだが、重量は30gほど異なる。
キックスタンドの傾斜角も異なる。135度まで倒せるX1 miniのほうが、デスクに置いた際に見やすい。
コントローラーを見ていこう。こちらはカラーリングだけでなく、形状も含め見た目が変化した。
専用カバーキーボードはポゴピンの位置が変わった。これはX1 miniのUSB Type-C端子を下辺の中央に配置するためなのではないかと予想している。
また、ONEXPLAYER 2の専用カバーキーボードは光らないが、X1 miniのキーボードは光る。
とはいえ、最も違いを感じるのはコントローラーでもキーボードでもなく、やはり本体そのものだろう。X1 miniでは指紋認証または顔認証によるWindows Helloに対応した。これまでONEXPLAYER 2では出先だろうといちいちPINコードを入力する必要があり、多少ヒヤヒヤしていたし、面倒だとも感じていた。それが不要になる。
また、ONEXPLAYER 2でオンラインミーティングをする際に、わざわざWebカメラをつなげる必要があった。仕事部屋ではそれでも良いが、出先でオンラインミーティングが突然始まる場合には、自分だけ画面が真っ黒で少々気まずい思いをしていたので、カメラを搭載してくれて本当にありがたいと思った。
SSDを追加できるのも地味にうれしい変更だ。ONEXPLAYER 2でも、ネジを使って箱を開ければ変えられるが、それでは保証対象外になってしまう。しかし、X1 miniなら「入れ替えられる」というのが売りなので、キックスタンドの奥にある蓋を開けて増設や換装をしても保証対象から外れることがない。
SSDを増設した後に生じた不具合であっても、それは正常な使い方の範囲なので、正規代理店のテックワンに連絡すれば迅速なサポートを受けられるだろう。
次回は、ゲームモードやタブレットモード、またデスクトップモードで使用してみた印象やベンチマークの結果などを紹介する。
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