最後にOSDメニューについてもチェックしておこう。OSDメニューはスタンド左側面のボタンでメイン画面を表示し、以降の操作はタッチで行う仕組みだ。内容は従来モデルにあたるM14tに準じており、全体的にシンプルだが、ブルーライト低減や画面比率の変更など、いくらか項目が増えている。
タッチ非対応のM14dは、OSDメニューは物理ボタンで操作することから、操作体系にやや無理があったが、タッチ対応の本製品は、直感的な操作が行え、極めて使いやすい。なお画面の明るさについてのみ、このOSDメニューを使わなくとも、スタンド左側面にある2つのボタンを使っての調整が行える。
以上のように、従来モデルにあたるM14tをベースに、解像度やアスペクト比などの画面回りの仕様を、2023年発売されたタッチ非対応のM14dと合わせてきたモデル、という解釈でよいだろう。それに伴って、アクティブペンが標準添付でなくなり、汎用のスタイラスへと改められたのが違いとして目立つ。
同社直販での実売価格は5万4980円と、従来モデルの発売直後の価格(5万600円:2020年時点)よりも上昇している。アクティブペンが汎用のスタイラスに改められたことでコストは下がっているはずだが、一方で解像度は向上しており、円安という要因も大きいだろう。許容できるかどうかは見る人次第だが、個人的には理解できる範囲には収まっているように思う。
競合となるのは、言うまでもなくタッチ非対応の兄弟モデルのM14dで、こちらは本稿執筆時点では実売4万7980円なので、価格差はおよそ7千円ということになる。用途の幅が広いタッチ操作対応を取るか、予算的に少しでも安い方をチョイスするかは用途次第、使い方次第ということになりそうだ。
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