では実際に使ってみよう。USB Type-CポートおよびHDMIポートは本体の左側面に配置されている。USB Type-Cポートは2基あるが、機能的な相違はないので、ケーブルはどちらに接続しても構わない。
実際に試して気になったのは、画面がそれほど明るくなく、斜め方向から見ても暗くなりやすいことだ。本製品はUSB Type-C接続時は明るさが30%に制限されるが、100%まで上げてもまだ暗い。色合いについてはアンバーが強めに感じるため、必要に応じて調整するとよいだろう。
他にも、2基のUSB Type-Cポートを用いたパススルー充電にも対応している。試しに本製品に最大67WのUSB PD(Power Delivery)充電器を接続し、本製品からノートPCへの充電を試みたところ、ノートPC側では49Wの充電器に接続されていると認識された。本製品経由で対応するのは最大47Wとされているので、誤差の範囲内とみてよいだろう。
いずれにせよ、USB Type-Cポートが少ないノートPCで充電しながら本製品を利用できるのは重宝する。ただし、同様の機能を持ったモバイルディスプレイのほとんどが、USB Type-Cポートは本体の左と右に1ポートずつ配置されているのに対し、本製品は2基のUSB Type-Cポートがどちらも左側面にあるため、パススルー充電時の配置にはやや工夫が必要だ。
レノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。同製品はアスペクト比が16:9、本製品は16:10なので、同じ14型であっても本製品の方が天地は長いOSDメニュー操作用のボタンは本体右側面に配置されている。項目を移動するための操作ボタン(上/下)と、選択ボタンをかねた電源ボタンの計3つでの操作となり、「戻る」ボタンは省略されている。項目を一つ戻るためには電源ボタンを長押しする仕組みで、メニュー内に「戻る」という項目を設けてそれを選択する方式よりははるかに直感的に使える。
この他、インメニューを表示せずに操作ボタンの上を押すと明るさを、下を押すと音量調整のショートカットメニューが表示される。このあたりは一般的な操作体系ということもあり、実際に使っていても違和感はない。レスポンスもよく、動作がきびきびとしているのは好印象だ。
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