では早速接続してみよう。接続方法は3種類から選べるが、今回はケーブルが付属するHDMIで接続を行う。ドライバなどは必要とせず、PCとつなげばすぐに表示できるのは、一般的なディスプレイと同様だ。
本製品が搭載するカラーE Inkは「Kaleido 3」という、楽天KoboのカラーE Ink端末「Kobo Clara Colour」や、Onyx InternatinalのE Inkタブレット「BOOX」のカラーモデルに搭載されているのと同じパネルだ。つまり決して特殊な部材ではないのだが、これら端末は大きくても10型程度までなので、25.3型というビッグサイズはかなりの迫力がある。
カラーE Inkの表示モードやコントラストの調整、画面のリフレッシュは画面下部のボタンで行う。表示モードについては、テキスト/グラフィック/ビデオの3モードが用意されており、表示するメディアに合わせて切り替えて使用する。自動的に切り替えるオートモードもあるが、なるべくなら手動で設定した方が良い。
続いて、コントラストを調整する。以前のモノクロモデルは、目で見て違いが分かるのは9段階のうち3〜4段階程度だったが、今回のカラーモデルは9段階のどれもはっきりと違いが分かる。優先順位が高いのはあくまでも前述の表示モードだが、このコントラストでも見た目の印象はガラリと変わるので、設定する必要性は高い。
ゴーストを消去するためのリフレッシュは、ボタンを使っての手動実行も可能だが、Windows/Mac用のユーティリティーを用いれば、間隔(秒)を指定して自動実行することもできるので、そちらを基本にして、補えない場合のみ手動で操作した方が良いだろう。
このユーティリティーは、「グラフィックモード、リフレッシュ頻度3、コントラスト7」といった具合に、表示モードおよびコントラストと組み合わせてプリセット登録しておき、キーボードショートカットで一発で切り替える機能を備えている。こちらを有効活用するのが、本製品を使いこなすためのコツということになるだろう。
本製品はフロントライトを搭載しており、さらに寒色と暖色を切り替えられる。ただし、カラーE Inkはもともと色合いが微妙で、暖色は本来の色味が失われてしまうため、あまりお勧めしない。ちなみに通常時でもかなり暖色寄りなので、テキスト入力などオリジナルの色味にこだわらない用途であれば、寒色に設定しておいた方がいいくらいだ。
E-Inkなのに25.3型と大画面で曲面! 目が疲れにくくデスクトップで使えるE Ink電子ペーパーディスプレイ「DASUNG253U-F」を試す
ONYX、6型E Inkディスプレイを備えた軽量タブレット端末
税込み実売3880円! 赤黒のE Ink電子ペーパーでステータスを書き換えられるE Inkドアサインプレート「EZ Door Sign」を試す
“貼らないステッカーチューン”を実現! ASUS ROGのフルカラー電子ペーパー天板ノートPC「Project Dali」の完成度が高くて物欲を刺激する
電子黒板からカラー電子ペーパーまで、次の教育ICTには何が採用される? 最先端が分かる「EDIX 東京 2024」で各社のブースを見てきたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.