【動画あり】デスクトップでもカラーE Ink! DASUNGの25.3型ディスプレイ「Paperlike Color」を試す(2/3 ページ)

» 2024年09月27日 15時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

Kaleido 3を採用 設定はユーティリティーの利用が望ましい

 では早速接続してみよう。接続方法は3種類から選べるが、今回はケーブルが付属するHDMIで接続を行う。ドライバなどは必要とせず、PCとつなげばすぐに表示できるのは、一般的なディスプレイと同様だ。

 本製品が搭載するカラーE Inkは「Kaleido 3」という、楽天KoboのカラーE Ink端末「Kobo Clara Colour」や、Onyx InternatinalのE Inkタブレット「BOOX」のカラーモデルに搭載されているのと同じパネルだ。つまり決して特殊な部材ではないのだが、これら端末は大きくても10型程度までなので、25.3型というビッグサイズはかなりの迫力がある。

DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 画面解像度は3200×1800ピクセルで、表示倍率は150%〜200%程度が適切だ
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 今回試したところ、リフレッシュレートは40.06Hzと表示された

 カラーE Inkの表示モードやコントラストの調整、画面のリフレッシュは画面下部のボタンで行う。表示モードについては、テキスト/グラフィック/ビデオの3モードが用意されており、表示するメディアに合わせて切り替えて使用する。自動的に切り替えるオートモードもあるが、なるべくなら手動で設定した方が良い。

 続いて、コントラストを調整する。以前のモノクロモデルは、目で見て違いが分かるのは9段階のうち3〜4段階程度だったが、今回のカラーモデルは9段階のどれもはっきりと違いが分かる。優先順位が高いのはあくまでも前述の表示モードだが、このコントラストでも見た目の印象はガラリと変わるので、設定する必要性は高い。

DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 各種ボタン。「C」はリフレッシュ(クリアのCだと思われる)、「M」は表示モード切り替え、「+/−」はコントラスト調整、「電球」はフロントライト切り替えだ。これに加えて電源ボタンを備える
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 表示モードの違いによる見え方の違い。上段左がテキストモード、上段右がグラフィックモード、下段左がビデオモード、下段右が自動モードとなる
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox コントラストは9段階の幅で調整できる。上の写真は1段階目/5段階目/9段階目で、かなり極端に変化する。1段階目だとリンクテキストなどは見えないほど薄い
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 画面内に残像がある場合(左)も、リフレッシュボタンを押せば消去される(右)

 ゴーストを消去するためのリフレッシュは、ボタンを使っての手動実行も可能だが、Windows/Mac用のユーティリティーを用いれば、間隔(秒)を指定して自動実行することもできるので、そちらを基本にして、補えない場合のみ手動で操作した方が良いだろう。

 このユーティリティーは、「グラフィックモード、リフレッシュ頻度3、コントラスト7」といった具合に、表示モードおよびコントラストと組み合わせてプリセット登録しておき、キーボードショートカットで一発で切り替える機能を備えている。こちらを有効活用するのが、本製品を使いこなすためのコツということになるだろう。

DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 専用ユーティリティーの「DSPaperLikeClient」。WindowsとMac向けに用意されている。リフレッシュの設定はここから行える
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox キーボードから各種操作が行える。特に表示モード/コントラスト/ホットキーの組み合わせは、本体ボタンを使わずキーボードから切り替えられて重宝する

 本製品はフロントライトを搭載しており、さらに寒色と暖色を切り替えられる。ただし、カラーE Inkはもともと色合いが微妙で、暖色は本来の色味が失われてしまうため、あまりお勧めしない。ちなみに通常時でもかなり暖色寄りなので、テキスト入力などオリジナルの色味にこだわらない用途であれば、寒色に設定しておいた方がいいくらいだ。

DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox フロントライトに対応している。バックライトのように背後から照らすわけではないため目に優しい
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 寒色に切り替えたところ。それほど青みは強くない
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Boox 暖色に切り替えたところ。寒色に比べるとかなり色合いに影響を及ぼす
DASUNG Paperlike Color 25.3型 カラー E Ink ディスプレイ デスクトップ Booxベゼルの段差を上からのぞき込むと、色の異なるLEDが交互に配置されているのが分かる

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