スマホアプリによるセットアップの手順は、以前紹介した「Essential屋内用カメラ」と基本的に同一だが、こちらはペアリングボタンを使わず、QRコードを読み込ませてカメラを認識させるフローを採用している。多くのネットワークカメラで取り入れられている仕組みなので、迷うことはないだろう。
セットアップが完了すると、前回の「Essential屋内用カメラ」と同じく、アプリから映像を見られるようになる。アプリにはカメラの一覧が表示される「ダッシュボード」と、録画済みの映像が並ぶ「フィード」があり、そこから「デバイス」に切り替えることで、個々のカメラ単位でライブ映像および録画済み映像を表示できる。
ただし、本製品は屋外/屋内両対応ゆえ、前回の屋内用カメラになかった独自の項目も多い。例えば電源回りの項目がそれで、省電力にまつわる設定項目が多数用意されている。本製品はバッテリー寿命が公称8カ月と、この手の屋外用カメラとしてはかなり長く、ここでそれらを設定することになる。
実際どのくらい持つのだろうか。試しに標準的な設定内容のまま、バッテリー1個で2〜3カ月は持つRingの「Spotlight Cam Plus」とほぼ同一条件で両製品を並べて3週間ほどテストしたところ、バッテリーの減りは同等かそれ以下だった。8カ月持つかは分からないが、2〜3カ月は十分に持つとみてよく、製品の強みと言って差し支えないだろう。
他にも、アクティビティーゾーンが長方形だけではなく、八角形で指定できるのも特徴だ。屋外用カメラでは、斜めになった道路や入り組んだ通路を指定するためにも、単純な長方形による範囲指定では物足りない場合が多いので、複雑な形状を指定できるのはありがたい。
アプリのホーム画面。「ダッシュボード」で映像をタップすると手動での録画/撮影/マイクによる呼びかけなどの操作が行える(左)。下段の「フィード」には全てのカメラで撮影した映像が並ぶ(中央)。「緊急」では、トラブル発生時などに登録済みユーザーに電話をかけて支援を求めることができる(右)。他社ではあまり見かけない機能だ
「デバイス」からは、同じアプリで管理している複数のカメラのサムネイルを見ることができる(左)。タップすると、カメラ別のビュワーが表示される。下段には録画した映像の一覧が並ぶ(中央)。映像一覧は撮影日で絞り込める。他社製品のようにイベントタイプで絞り込む機能はない(右)
設定画面。今回の試用は有料プランのArlo Secureのトライアル中に行っている(左)。電源管理。低電力モードを始めとして、きめ細かな設定が行える(中央)。録画の設定画面。解像度は最大2Kで、ビデオの明るさはこの画面で調整できる。自動ズームおよび追跡の機能もある(右)
夜間撮影のオン/オフおよび、ライトと連動してのカラー撮影の可否を設定できる(左)。ライトは夜間のカラー撮影を行うための機能だ。明るさもここで調整できる(中央)。マイクとスピーカーにより、カメラ前にいる人とのやりとりが可能だ(右)
アクティビティーゾーンは八角形で指定できるので柔軟な設定が可能だ(左)。アクティビティーゾーン自体は最大5個まで設定できる(中央)。動作検知や音声検知回りの細かな設定が行える。この画面では警報音の長さ/音量も設定可能だ(右)
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