では実際に使ってみよう。PCとの接続に使うポートは本体左側面に集中して配置されている。USB Type-Cポートは2基あるが、機能的にはどちらも同じだ。
なおUSB Type-Cポートは右側面にも1基あるが、これはマウスやキーボードなどOTGデバイスの接続用だ。どちらかといえばPCとの接続に使うUSB Type-Cポートを右側にも欲しかったところだが、このあたりは基板の配置上、仕方ないところもあるだろう。
実際に使ってみて気になるのは、画面がかなり暗く感じることだ。本製品はUSB Type-C接続時は輝度が30%に制限されるのだが、これを手動で100%に上げても、まだ足りなく感じる。また視野角は水平/垂直ともに170度とされているが、斜め方向から見ると端が暗く見えがちだ。数人でのぞき込んで使う用途では見づらく感じるかもしれない。
本製品は、2基のUSB Type-Cポートを用いてのパススルー充電にも対応している。本製品に2本のUSB Type-Cケーブルをつなぎ、1本をPCに、1本を電源アダプターに接続することで、本製品を経由してPCへ給電が行える。
今回は100W対応のUSB Power Delivery(PD)充電器を接続してみたが、ノートPCから見た場合、本製品経由の給電では50Wの充電器に接続されていると認識された。本製品に直結した場合は65Wなので、本製品でいくらかの電力が間引かれていると考えれば妥当な値だ。ビジネス系のノートPCであれば、余裕を持って急速充電が行えるだろう。
OSDメニューについても見ていこう。OSDメニューは右側面にあるジョグダイヤルで操作するのだが、これがやや曲者だ。ダイヤルが硬いせいで、両側に倒して項目にフォーカスし、押し込んで選択するという操作自体がしづらい。
もう1つはOSDメニューのデザインに起因するもので、本製品はタッチUI用にデザインされたOSDメニューをそのまま転用しているとみられ、ジョグダイヤルを使った操作性は、お世辞にも直感的とは言えない。一般的なディスプレイで用いられる、タッチ操作を前提としない階層化されたメニューであれば、ここまで使いづらくはならなかっただろう。
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