Appleが10月28日に発表した新型「iMac」は、M4チップ搭載など順当ともいえるアップデートでしたが、あわせて周辺機器の「Magic Keyboard」「Magic Mouse」「Magic Trackpad」も接続ポートがLightningからUSB Type-Cになった新モデルに一新されました。
必要なケーブルが減ってユーザー歓喜……のはずですが、Magic Mouseについてはガッカリという声も少なくないようです。その理由は……。
Magic Mouseは言わずと知れたApple純正のワイヤレスマウスです。ボタンやホイールのないシームレスなデザインでありながら、マルチタッチセンサーによって左右クリックやホイール操作、ジェスチャー操作が行えます。初代モデルは2009年10月に登場し、2015年のモデルで現在のデザイン(充電式、Lightningポート)となりました。
しかし、当時から話題になっていたネガティブな要素があります。それは本体底面にLightningポートが配置されているため、充電時に本体をひっくり返してケーブルを真上から挿す必要があるところです。つまりどうなるかというと……。
ひっくり返してデスクに置くとマウスの曲面によって本体がぐらつく上に、上に向かって伸びたケーブルの取り回しも美しくありません。Appleらしからぬ不格好な見た目に、日本に限らず世界各国でネタにされています。
半分ジョークかもしれませんが、先日のApple幹部による発表の予告ツイートにも改善を求める哀愁漂うリプライが……。
念のためポジティブな部分も紹介しておくと、Magic Mouseは1回の充電で約1カ月以上もつとされており、頻繁に充電が必要な製品ではありません。よってMacでの作業を終える度にMagic Mouseをひっくり返し、ケーブルを上から挿して“とどめを刺す”作業が毎晩あるわけではないのです。
であればと、Appleは洗練されたデザインを優先しているのかもしれません。確かにMagic Mouseは全周囲から見ても見た目はピカイチです。ここに穴があったら、そのデザイン性が崩れてしまうというのも理解できなくはありません。
今回の新しいMagic Mouseを見て、Appleは世間の声に揺らぐことなく、このスタイルを貫くという意志を感じ取れました。ユーザーの選択は自由だし、世の中には使いやすいMac対応のマウスはたくさんあります。あなたはどうしますか?
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