中国AYANEOが液晶付きミニPCやポータブルゲーミングデバイスの新製品を一挙発表(2/4 ページ)

» 2024年11月21日 12時00分 公開
[石井徹ITmedia]

3〜4年かけて実現した「夢」を搭載した「Pocket EVO」

 「Pocket EVO」は、世界初となるフルHD(1920×1080ピクセル)の7型有機ELディスプレイを搭載し、最大165Hzのリフレッシュレートと最大800ニトの輝度、HDR対応により、モバイルゲーミングの新次元を切り開くという。チャンCEOによれば、このディスプレイは「3〜4年かけて実現した夢」だという。

Pocket EVO Pocket EVOは、鮮やかで明るい有機ELディスプレイが目を見張る
有機ELディスプレイ このスペックの有機ELは、チャンCEO的には「夢」だったという

 本製品で注目すべきは冷却設計だ。本製品もSoCとしてSnapdragon G3x Gen 2を採用しているが、大型の冷却ファンを搭載することでその性能を長時間持続させることが可能だ。

 この冷却ファンは、特にPC用エミュレーターを稼働する際に真価を発揮するという。一部ユーザーは、PCゲーム「グランド・セフト・オートV」のPC版をフルHD(1080p)で動作させることにも成功しているという。

 振動機能にも独自の工夫が施されている。Nintendo Switchと同じリニアモーターを採用し、4種類の振動モードを実装。さらに「SoundTAPMagic」という独自機能により、バイブレーション非対応のモバイルゲームでも、ゲームサウンドを解析して適切な振動フィードバックを生成できる。

 8600mAhの大容量バッテリーを搭載しつつも、重量は500g未満に抑えられている。ベゼルレスデザインによる視認性の高さと相まって、長時間のゲームプレイでも快適な使用感を実現した。

 本製品は2025年2月7日発売予定で、価格は8GB/128GBモデルが8万9800円、12GB/256GBモデルが10万4800円、最上位の16GB/512GBモデルが11万9800円で、スカイホワイトとスターリーブラックの2色展開となる。

 なお、本製品を12月1日までに予約すると、本体価格が5%引きとなる。また予約特典として液晶ガラスフィルムとジョイスティックキャップが付属する。

概要 Pocket EVOの特徴をまとめたスライド

「Pocket S」には新色

 既存モデルの「Pocket S」には、新たに「さくらピンク」と「レトロパワー」の2色を追加する。特にさくらピンクは、増加傾向にある女性ゲーマー層を意識したカラーリングだという。

Pocket Sの新色 Pocket Sの新色「さくらピンク」(左)と「レトロパワー」(右)

 Pocket Sは、先に紹介した2つの新モデルと同様にSnapdragon G3x Gen 2を搭載するAndroidベースのポータブルゲーミングマシンで、ディスプレイ部分とベゼル部分が一体成形されたガラスとなっている。ディスプレイは6型IPS液晶で、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)とWQHD(2560×1440ピクセル)の2種類が用意されているが、今回の新色はWQHDパネル構成の新ラインアップとして登場する。

 新色は2025年1月31日発売で、価格は12GB/128GBモデルが8万9800円、16GB/512GBモデルが11万4800円、16GB/1TBモデルが119800円。予約特典として専用ハードケースが付属する。

特典 今回登場する新色については、12月1日までに予約すると上記の価格から10%引きで購入できる(既存色も12月8日まで5%オフ)。また、既存色を含めてキャンペーン中は専用保護ケースを含む4つの購入特典が追加で付属する

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