とはいえ、現状のPC環境は下記の通りで、このデスクトップPCに4台の4K(3840×2160ピクセル)ディスプレイをつなげている。いろいろとオーバースペック気味だが、このPCでビデオ会議をしたりWebブラウザを使ったり、ゲームをしたり動画や写真を編集したりといった用途では実に快適でストレスを感じない。
仕事の合間に飛ばすMicrosoft Flight Simulatorも、GPUパワーのおかげで高解像度でも滑らかに動いてくれる。オートパイロットで画面を眺めているだけで癒やされる。
| 現状のメインPC | |
|---|---|
| CPU | Core i7-13700K(16コア24スレッド) |
| CPUクーラー | 360mm簡易水冷 |
| メモリ | 64GB(16GB×4/DDR5-5600) |
| マザーボード | ASRock Z790 LiveMixer |
| ストレージ | 2TB SSD(PCIe 5.0)+20TB HDD |
| グラフィックスカード | NVIDIA Geforce RTX 4080 |
| PCケース | NZXT H6 Flow RGB |
| OS | Windows 11 Pro |
NZXTのミドルタワーケース「H6 Flow RGB」(ホワイト)を中心に、映えとパフォーマンスを重視した1台。今回は撮影のためにグラフィックスカードをあえて差し替えている。サイズの差はいかんともしがたいこだわりのポイントは、ゲーム配信などを行わないにもかかわらず、USBポートをふんだんに用意したASRockのマザーボード「Z790 LiveMixer」と、64GBのメモリという構成だ。
仕事柄さまざまなUSBデバイスを接続していると、あるタイミングから急にデバイスを認識しなくなったり、デバイスの動作が不安定になったりすることがある。問題の切り分けが面倒な場合も多く頭を悩ませていたが、このマザーボードにしてからはそのようなこともなくなった。
一方のメモリは、ビジネス用途でもようやく16GBが標準的になりつつあるが、昨今のビデオ会議では映像を映しつつプレゼンなどを行うと、オフィスアプリなど他の動作がとたんに心もとなくなる。特にPhotoshopなど複数のアプリを立ち上げているとなおさらだ。
いろいろと試したところ、32GBでも気になるケースが発生したため、マザーボード上のスロットを全部埋めたる! と64GBにしたところ、ストレスを感じることが大きく減った。1度は48GB×4の192GBも体験したくなるが、これは後日の楽しみにとっておこう。
果たして、上記の環境をM4 Mac miniに置き換えるのは現実的なのだろうか。と、購入ボタンを押した後にふと考えてしまった。Apple Storeで買えば14日以内なら返品できるとは分かってはいても、もうちょっと真剣に悩めと1人ツッコミを入れたくなるほどだ。
何はともあれ、到着予定日より7日以上も早く届いたM4 Mac miniを見ていこう。
輸送用の段ボールをペリペリと開けるとMac miniのパッケージが現れる。ビニール素材は使われておらず、上ぶたを開けるとMac miniが現れ、その下に電源ケーブルなどが入っている。
付属品は以上という潔さは前モデルを継承している。Appleシールもなく、「Designed by Apple in California」と記された紙ケース内に、簡易マニュアルと保証規定などが記された用紙が入っているだけだ。
また、パッケージの底面には同社のMac製品で初となるカーボンニュートラルを示す「Carbon Neutral」の文字がある。2023年9月に発表されたApple Watchシリーズで同社初のカーボンニュートラル製品を発表したが、それから1年ちょっとを経てMac製品も対応を果たした。
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