さて本製品は単体で利用するのならば、パッケージから取り出して電池をセットしさえすれば、すぐに使うことが可能だ。もっとも、本製品のキモとなるのはスマホからの閲覧も含めたスマート連携にあるので、利用にあたってはぜひとも設定しておきたいところだ。
以下、設定手順を見ていこう。
といっても手順は全く難しくない。本体上部にあるボタンを押すことで、スマホアプリから認識され、ウィザードに従ってセットアップが行われる。Bluetoothで接続してWi-Fiの接続設定を行うという、スマートデバイスではよくある手順なので、特に迷うことはないだろう。
設定が完了すると、スマホからCO2の値を見られるようになり、一定の値を超えるとスマホに通知するなどの機能が使えるようになる。またCO2の「良好」「注意」「要換気」の値のしきい値を変更するなど、表示回りの詳細な設定が行えるようになる。
まずはアプリを開いてデバイスを検出する。「CO2センサー(温湿度計)」が表示されるのでタップ(左)。アプリの指示に従って本体ボタンを2秒間押す(中央)。デバイス名およびルームを設定すれば設定は完了で、アッという間だ(右)
SwitchBotアプリのホーム画面。本製品がCO2の測定値とともに表示されている(左)。タップするとメイン画面が開き、各値のサマリーを参照できる(中央)。設定画面。本体の表示やスマートホーム関連の設定が行える(右)
CO2濃度の「良好」「注意」「要換気」の標準値を変更できる。ここで書き換えた値は本体の表示に反映される(左)。それぞれの値ごとにアラートを出すための基準値を設定できる(中央)。快適度についても標準値を変更可能だ(右)さて本製品のユニークな機能の1つに、温度と湿度についてのみ、外部で計測したデータを表示できることが挙げられる。温度と湿度は必ずしも現在地の温度湿度を知りたいわけでなく、隣の部屋だったり、屋外だったりと、別の地点の温度と湿度を知りたいこともよくある。
本製品はこういった場合に、本製品に内蔵された温度計および湿度計を使わずに、外部から取り込んで表示可能だ。具体的には、同じSwitchBotの温湿度計やGPSで取得した設置元の温度と湿度を取り込んで表示することもできる。理想を言えば、本製品での測定値と上下2段に並べて比較できればなおよかったのだが、表示スペースも限られているため仕方がない部分だろう。
この他、本製品はハブ経由で現在地点の天気予報を取り込み、画面左上にアイコンで表示することも可能だ。取り込みは1日2回で、そのたびに12時間分のデータが取り込まれる。本製品が、CO2の値に限らず、こうした温度湿度、さらには天気について外部のデータも含めてさまざまな値が表示できるという、実に多機能な製品であることが分かる。
ディスプレイ表示の設定画面。「データソース」を開く(左)。標準では本体の温湿度計が指定されているが、外部の温湿度計を使うこともできる(中央)。この他、ハブ経由で現在地の温湿度を取得し、表示することも可能だ(右)
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