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カスタマイズで左手デバイスにもなる東プレのテンキー新モデル「REALFORCE RT1 Ten Keyboard」を試す(4/4 ページ)

» 2024年12月03日 11時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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RT1テンキー本体に保存されるキーマップ

 RT1テンキーは、機能に制限があるもののMacにも対応している。制限されるのは同時押しできるキー数が限定されるNキーロールオーバー(こちらは試したところ、6キーが上限のようだ)と、デフォルトではNumLockのオン/オフが機能せず、常に数字のみを入力することなどだ。

 しかし、「00」キー単体で「00」を入力すること、「Fn」キーとの組み合わせで「000」を入力できることなど、前モデルから改良されている。

「000」も入力できる 「Fn」キーと組み合わせることで入力する「000」も入力できた

 また、全てではないがWindows PCで設定し、本体内に保存したキーマップを使うこともできる。さっそくMacに接続して試してみよう。

 ショートカットキーは、「Ctrl」+「C」「Ctrl」+「X」「Ctrl」+「V」など一般的なものであっても、動作するアプリとしないものがあった。例を挙げると、macOS純正のメモ帳アプリでは使えなかったが、Chrome内で開いたGoogle スプレッドシートでは使うことができた。Windows専用の「Win」+「Shift」+「S」や「Alt」+「PrintScreen」はどのアプリでも使えなかった。

Googleスプレッドシートなら使える Googleスプレッドシートでは登録しておいたショートカットキーが動作した

 REALFORCE CONNECTソフトウェアはmacOS版も用意されているので、Macで使う場合は専用のキーマップセットを作っておいた方が良さそうだ。

 マクロ機能では、3キーを押すだけというシンプルなものを登録していたからか、こちらは問題なく動作した。後はそれぞれのPC(WindowsもMacも)に「めあど」にメールアドレスを辞書登録しておけば、長い文字列でも3回のキー操作で入力できるようになる。

RT1テンキーをMacに接続し、キーマップセットの「Map3」を呼び出しておく。メモ帳を開き、キー操作4ストロークがマクロ登録されている「7」をRT1テンキーでタイプすると「めあど」の文字が入力された

テンキーだけでなく“左手デバイス”としても便利に使える

 OS間での制約はあるものの、複数のPCを使っているユーザーであれば、同じ操作で作業できるので便利に使えるだろう。Adobe Photoshopなど、ショートカットキーを多用するアプリのユーザーであれば、“左手デバイス”としても重宝しそうだ。

 刻印の消えないキートップ、1億回以上のタイプに耐えるキースイッチで、使う人より長持ちしそうだ。実売価格は1万3200円とテンキーとしては高価に感じるかもしれないが、いったん手に入れて、使いやすくカスタマイズし、指が慣れたら、これからのデジタル人生の相棒になり得る入力デバイスなのだ。

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