1月26日、銀座のソニービル跡地に「Ginza Sony Park」がグランドオープンした。もともと1966年にオープンしたソニービルが2017年に閉館され、2018年から2021年までの解体途中には“銀座の公園”という実験的な試みも実施していた。
その後、ビルの解体および新築工事が再開され、2024年8月に新たなビルとしてGinza Sony Parkが完成し、今回のグランドオープンに至ったという流れだ。
Ginza Sony Parkを運営するソニー企業の社長で、Ginza Sony Park Project主宰の永野大輔氏は「銀座の公園を目指した。ソニーらしいユニークな建物が完成した」と自信を見せる。
グランドオープンとなった1月26日は、ソニービルを作ったソニー創業者の盛田昭夫氏が生まれた日でもある。Ginza Sony Parkのグランドオープンをこの日にしたのは、同社のこだわりの1つだという。今回は永野社長にGinza Sony Parkの狙いを聞いた。
Ginza Sony Parkは東京/銀座の数寄屋交差点の一角にあり、地上5階、地下4階の建物となっている。敷地面積は707m2、延床面積は4358m2で、数寄屋橋のスクランブル交差点からそのまま入れる。また、地下2階の東京メトロ銀座駅のコンコースからも直接入れる。建物と街、コンコースとの境目がないのが特徴だ。
以前のソニービルで実現してきた「街に開かれた施設」という設計思想と、「ジャンクション建築」や「縦のプロムナード」といったユニークな建築的要素を継承しており、地下3階から地上5階まで、ビルを回りながら階層を移動できるようにしている。
地下1階や1階、2階は公園としての機能を持たせ、休憩や人との交流ができる場としており、地下2階、地上3階、4階、そして屋上の5階は、大規模なプログラムやアクティビティーが行えるフロアに位置付けられている。
テナントなどの常設店は入居しないが、地下3階には、ソニー運営の洋食カジュアルダイニング「Nibun no Ichi」をオープンしており、食との新しい向き合い方や楽しみ方を提案するという。
店名にある通り、「2分の1」がコンセプトの店となっており、料理の量を2分の1にし、その組み合わせで提供するというものだ。
「銀座の街全体のカジュアルダイニングという位置付けにしたい。銀座に来て、1店舗だけでお腹を一杯にするのではなく、ここで少しだけ食べて、その後に銀座の街に出ていくということも可能だ。レストランを予約しているが、1時間早く到着してしまったら、ここで軽く食事をしてもらってもいい。これもソニーらしい発想」と笑う。
Ginza Sony Parkの開園時間は午前11時から午後7時で、カジュアルダイニングは午後9時までの営業となっている。
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