AYANEO製品は、パッケージにもこだわりがある。AYANEO Pocket DMGも例外ではなく、箱本体をスリーブが包んでいる。
箱の上のふたを取り除くと、取り換え可能なショルダー(R1/R2、L1/L2)ボタンとジョイスティックキャップについての説明書きがある。その下にはAYANEO Pocket DMGの線描図もあり、さらにそれらを取り除くとようやくAYANEO Pocket DMG本体と対面できる。
上ふたのすぐ下にはショルダーボタンとジョイスティックキャップのカスタマイズについて説明した紙が配置されていた。英語を翻訳するのが手間だと感じたら、ハイビームが公式で解説している「AYANEO POCKET DMGの背面パーツ取り換え手順―日本語版」をチェックしよう箱の中には、本体の他、交換部品やUSB Type-Cケーブル、取扱説明書が収められている。
それでは、外観をじっくり見ていこう。
縦型ボディーの上半分はディスプレイが占めている。3.92型というディスプレイサイズは、初代iPhone SEよりわずかに小さいのだが、本家のゲームボーイと比べると大きいと感じる。
少し前に販売を開始したAYANEO Pocket Sでは、前面をオールガラスにするなど高級感を押し出していたが、こちらは全体的にプラスチッキーでチープなイメージだ。レトロな雰囲気を出すため、あえて狙ったような気がする。
下半分はコントローラーが占める。左上から時計回りに十字ボタン、ABXYボタン、STARTボタン、SELECTボタン、AYASpaceボタン、タッチパッド、左ジョイスティックだ。
AYANEO Pocket MICROを除くその他のAYANEO製品と異なり、ABXYボタンの配置がNintendo Switchと同じであることに注意が必要だ。とはいえ、これはAYASpaceで入れ替えられるので、好みの配置にすると良いだろう。
Retro Colorバージョンはカラーリングがより一層、初代ゲームボーイのオマージュになっている。十字ボタンのダークグレー、ディスプレイ周りのライトグレー、ABボタンのえんじ色などだ。残念ながら筆者は初代ゲームボーイを持っていないのだが、昔、遊んでいたという人であれば、懐かしさもひとしおだろう。
ぐるりと外観を見ていこう。左側面にはスピーカー、LCボタン、Menuボタン、音量ダイヤル兼MagicSwitch、ターボボタンがある。右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、指紋認証一体型電源ボタン、カスタムボタン(=の刻印)、RCボタン、スピーカーだ。
MagicSwitchは、クルクルと上下に回せばデフォルトで音量の上げ下げを行えるが、垂直に長押しして表示されるメニューをダイヤルで選べば、輝度、パフォーマンス、バイブレーション、ファンなどの設定へと変えられる。
例えば、MagicSwitchを長押ししていったん指を離し、上下に回して輝度を選び、短押しして確定すると、次からはMagicSwitchを上へ回すとディスプレイが明るく、下へ回すと暗くなり、短押しで最低輝度になる、という具合だ。
他も見ていこう。下部にはマイク、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、電源インジケーターランプがある。上部にあるのは排気口だ。ファンをMAXにすると、かなり強い風が吹き出してくるので、向かい合って座っていると、相手から「向きを変えて」といわれてしまうレベルなので注意したい。
背面には給気口、R1/R2、L1/L2ボタンがある。デフォルトではボタンの色は本体と同じだが、メタル塗装の施された換装用部品が用意されている。
以下は、ゲームボーイカラーと並べてみた正面以外の写真である。特に感心したのは、側面上部のギザギザデザインをスピーカー穴で表現しているところだ。背面のスロットの出っ張りをR1/R2、L1/L2ボタンに置き換えているところも「デザインへのリスペクト度が高い」と感じた。
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