持っているだけで楽しい! “ゲームボーイオマージュ”のAndroidデバイス「AYANEO Pocket DMG」の実力を試す(2/3 ページ)

» 2025年01月29日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

気になる外観をチェック

 AYANEO製品は、パッケージにもこだわりがある。AYANEO Pocket DMGも例外ではなく、箱本体をスリーブが包んでいる。

シュリンクフィルムに包まれたパッケージ シュリンクフィルムに包まれたパッケージ
スリーブを外す 箱を包むスリーブも外す
スリーブの下の箱 ようやく箱が姿を現した

 箱の上のふたを取り除くと、取り換え可能なショルダー(R1/R2、L1/L2)ボタンとジョイスティックキャップについての説明書きがある。その下にはAYANEO Pocket DMGの線描図もあり、さらにそれらを取り除くとようやくAYANEO Pocket DMG本体と対面できる。

上ブタの下 上ふたのすぐ下にはショルダーボタンとジョイスティックキャップのカスタマイズについて説明した紙が配置されていた。英語を翻訳するのが手間だと感じたら、ハイビームが公式で解説している「AYANEO POCKET DMGの背面パーツ取り換え手順―日本語版」をチェックしよう
上からどんどん開けていく 説明書きの下にあるAYANEO Pocket DMGの線描図。ほぼ原寸大だ
本体に対面 シュリンクフィルム、スリーブ、上ブタ、説明書き、線描図を取り除くステップを踏んでようやく本体に対面できた

 箱の中には、本体の他、交換部品やUSB Type-Cケーブル、取扱説明書が収められている。

付属物 パッケージ内容。本体とケーブル、紙類の他、特徴的なのはハードをカスタマイズするための部品が含まれていることだ

 それでは、外観をじっくり見ていこう。

 縦型ボディーの上半分はディスプレイが占めている。3.92型というディスプレイサイズは、初代iPhone SEよりわずかに小さいのだが、本家のゲームボーイと比べると大きいと感じる。

正面 正面
ゲームボーイカラーとの比較 ゲームボーイカラーと比べると際立つディスプレイの大きさ

 少し前に販売を開始したAYANEO Pocket Sでは、前面をオールガラスにするなど高級感を押し出していたが、こちらは全体的にプラスチッキーでチープなイメージだ。レトロな雰囲気を出すため、あえて狙ったような気がする。

 下半分はコントローラーが占める。左上から時計回りに十字ボタン、ABXYボタン、STARTボタン、SELECTボタン、AYASpaceボタン、タッチパッド、左ジョイスティックだ。

コントローラー部 下半分に集中しているコントローラー部

 AYANEO Pocket MICROを除くその他のAYANEO製品と異なり、ABXYボタンの配置がNintendo Switchと同じであることに注意が必要だ。とはいえ、これはAYASpaceで入れ替えられるので、好みの配置にすると良いだろう。

 Retro Colorバージョンはカラーリングがより一層、初代ゲームボーイのオマージュになっている。十字ボタンのダークグレー、ディスプレイ周りのライトグレー、ABボタンのえんじ色などだ。残念ながら筆者は初代ゲームボーイを持っていないのだが、昔、遊んでいたという人であれば、懐かしさもひとしおだろう。

ABXYボタン ABXYボタンを激写。Nintendo Switchと同じ配置だ

 ぐるりと外観を見ていこう。左側面にはスピーカー、LCボタン、Menuボタン、音量ダイヤル兼MagicSwitch、ターボボタンがある。右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、指紋認証一体型電源ボタン、カスタムボタン(=の刻印)、RCボタン、スピーカーだ。

左側面 左側面。LCボタンを押すと起動中のアプリリストが表示され、スクリーンショットの撮影も行える
右側面 右側面。指紋認証一体型電源ボタンのセンサーは、かなり優秀だ

 MagicSwitchは、クルクルと上下に回せばデフォルトで音量の上げ下げを行えるが、垂直に長押しして表示されるメニューをダイヤルで選べば、輝度、パフォーマンス、バイブレーション、ファンなどの設定へと変えられる。

 例えば、MagicSwitchを長押ししていったん指を離し、上下に回して輝度を選び、短押しして確定すると、次からはMagicSwitchを上へ回すとディスプレイが明るく、下へ回すと暗くなり、短押しで最低輝度になる、という具合だ。

MagicSwitch MagicSwitchを長押しして表示されるメニュー。長押し→ダイヤル操作→短押しという手順で変えられる

 他も見ていこう。下部にはマイク、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、電源インジケーターランプがある。上部にあるのは排気口だ。ファンをMAXにすると、かなり強い風が吹き出してくるので、向かい合って座っていると、相手から「向きを変えて」といわれてしまうレベルなので注意したい。

下部 下部には左からマイク穴とフル機能のUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子、電源インジケーターランプがある
上部 上部には排気口。MAXモードでは勢いよく風が吹き出す

 背面には給気口、R1/R2、L1/L2ボタンがある。デフォルトではボタンの色は本体と同じだが、メタル塗装の施された換装用部品が用意されている。

背面 背面
メタル塗装の部品を取り付けた

 以下は、ゲームボーイカラーと並べてみた正面以外の写真である。特に感心したのは、側面上部のギザギザデザインをスピーカー穴で表現しているところだ。背面のスロットの出っ張りをR1/R2、L1/L2ボタンに置き換えているところも「デザインへのリスペクト度が高い」と感じた。

裏面 裏面
右側面 右側面
左側面にストラップホールはない ゲームボーイで左側面にあったストラップホールは採用されなかったようだ。あると持ち方の幅が広がりそうなのだが

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