暦の上では立春も過ぎ、春はもうそこまで来ている――そんな気分にさせてくれるのが、英Raspberry Pi財団が発表した「Raspberry Pi Monitor」(SC0940)だ。
本製品は、国内ではKSYとスイッチサイエンスが取り扱っている。今回、正規代理店であるKSY運営のRaspberry Pi Shopで本製品を購入したので、その使い勝手などをレビューしていこう。なお、同日に発表されたキーボード一体型Raspberry Pi PC「Raspberry Pi 500」と合わせて使えればよかったのだが、現時点では国内未販売のため、一般的なWindows PCなどと接続していく。
本製品は、Raspberry Pi公式のディスプレイだ。1920×1080ピクセル表示(アスペクト比16:9)に対応した15.6型IPSパネルを採用しており、HDMI 1.4での映像入力に対応している。電源はUSB Type-Cで5V/1.5Aと少ない消費電力で済む。Raspberry Piボードからの給電にも対応するが、他の電源に接続した場合は60%の輝度、50%のボリュームに制限される。なお、タッチ操作は非対応だ。
Raspberry Piのブランドカラーである赤をアクセントにしたデザインで、他のモバイルディスプレイでは見ないキュートさが魅力だ。キュートなだけでなく、背面には折りたたむことでフラットになるスタンドが用意されている。
背面は白い部分のスタンドを除いてRaspberry Piブランドカラーの「赤」が目を引く。赤といっても、どちらかというとショッキングピンクに近い。標準でVESAマウント用のネジ穴(100mmサイズ)も用意されているスタンドは、任意の角度で固定可能で、最大180度の角度まで開くことができる
また、本体の左右とスタンドの下部にそれぞれ滑り止めのゴムが取り付けられている。この3点でしっかり机の面などをホールドするので、少し強めの力で押したり引いたりしても本製品が動くことはなかった。カフェなどの狭いテーブルで使う場合、最もリスキーな“少し触れただけで落下する”ということはないだろうと感じた。
1.2W出力のスピーカーを2基と3.5mmヘッドフォンジャックも内蔵しているので、別途スピーカーを購入することなくRaspberry Piなどを活用できる。
ボディーサイズは実測値で359(幅)×234(奥行き)×20(厚さ)mm、重量は846gだった。スタンド込みのモバイルディスプレイとしては妥当で、サイズを考えると「軽いな」という印象だ。とはいえ、教育現場で利用することを想定した製品なので、子どもたちにとっては重く感じるだろう。
では、さっそく使っていこう。
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