「Raspberry Pi Monitor」はキュートなデザインでどこへでも持ち歩きたくなるモバイルディスプレイだったモバイルディスプレイの道(2/2 ページ)

» 2025年01月30日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
前のページへ 1|2       

WindowsもMacもスマートフォンでも使える

 今回、本製品と組み合わせたWindows PCはONE-NETBOOK Technology製ポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER 2」、macOSは「MacBook Pro 13-inch 2020」、Android端末はSamsungの「Galaxy S23 Ultra」だ。いずれもHDMIポートを搭載していないので、手持ちのドッキングステーションを、電源には20WのUSB Power Delivery(PD)対応のモバイルバッテリーを利用した。

ONEXPLAYER 2

 ONEXPLAYER 2は、上部にUSB4 Type-Cポートを、下部にUSB 3.2 Type-Cポートを備えている。どちらもDisplayPort Alternate Mode機能があり、映像出力に対応しているが、設置上の関係で上部のポートにドッキングステーションを接続し、本製品を利用した。

ミラーモード ONEXPLAYER 2(右)と接続し、ミラーモードで表示したところ
拡張モード 拡張モードで表示したところ

 当たり前だが、ミラーモードと拡張表示、どちらも問題なく利用できた。

 なお、PD20W対応のモバイルバッテリーから電源を取った本製品は、輝度/音量共に100%に設定できた。

輝度 輝度を100%にしたところ
音量 音量も100%にできた。ボタンの凹凸がはっきりしているので、触覚だけで操作できるのがありがたい

MacBook Pro

 MacBook Proには4基のThunderbolt 3ポートがあるので、どれに接続しても差がないが、見た目やケーブルの取り回しを考え、ヒンジ近くの左側と接続することにした。こちらも当たり前のように使うことができた。

拡張ディスプレイとして認識 拡張ディスプレイとして認識されているところ

Galaxy S23 Ultra

 Samsung Galaxyシリーズのうち、フラッグシップモデルはSamsung DeXモードというデスクトップモードを搭載している。これは、外部ディスプレイを接続すると、PCのように使える機能のことだ。このモードが機能している間、スマートフォンをタッチパッドとして使うことができる。キーボードを別に用意すれば、ミニマムな作業環境を手に入れられるので、支持する人も多い。

Samsung DeXモード起動 接続すると、すぐにSamsung DeXモードが起動し、本製品にPCのようなデスクトップ画面が表示された
スマホをタッチパッドとして使う 本製品はタッチ操作に非対応なので、このままでは操作しづらい。Galaxy S23 Ultraをタッチパッドとして使おう

 コンパクトなモバイルキーボードを用意すれば、カフェなどのサードプレイスで作業することもできそうだ。本製品は消費電力が少ないので、比較的安価なモバイルバッテリーさえあれば良い。電源を探し回って時間を無駄にするということも避けられる。

出すだけで気分がアガる!

 「Raspberry Pi公式外付けディスプレイ」ということに、おののきながら購入ボタンをクリックしたが、実際に製品を試してみれば“フツーに使える”ディスプレイだった。

 Raspberry Pi Shopで「デスクトップモニター」と説明されているように、持ち運びには適さないかもしれないが、出先での作業にも耐えうると感じたし、他にはないカラーリングなので、バッグから出すだけで気分がアガる。

 黒いベゼルを持つモバイルディスプレイにはない良さが本製品にあるのだ。価格も2万円前後と安価だし、ほとんどのPCバッグが15.6型に対応しているので、気兼ねなく買って試してもらいたい。

15.6型PC 15.6型PCを収納できるスペースがあれば、本製品も入れられる
気分がアガる こちらは別のバックパックから本製品を取り出そうとしているところ。黒い背面ではなく、Raspberry Piのブランドカラーが目に飛び込んでくるので、高揚した気持ちで作業を始められそうだ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー