NAS市場に参入したUGREENの「NASync DXP4800 Plus」を試す 新規ユーザーを招き入れるスマホファーストな設計に好印象(1/4 ページ)

» 2025年02月20日 16時52分 公開
[迎悟ITmedia]

 スマホ向けの充電器やモバイルバッテリー、ポータブル電源などを手掛ける中国・深センのUGREENが、2024年から「NASync DXP」シリーズという製品でNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)市場に参入しているが、ついに日本国内にも正式に製品を投入する。

 既に2月14日からクラウドファンディングの「GREENFUNDING」で支援(実質的には購入)の受け付けを行っており、5月中旬から順次発送予定となっている。

 PC周辺機器メーカーでも、エンタープライズ向け製品のメーカーでもない、いわばスマホ周辺機器メーカーが送り出すNASは、いかほどのものか。今回は4ベイモデル「DXP4800 Plus」の実機をチェックしてみた。

photo UGREENの充電器と同じ、落ち着いたガンメタリックカラーの本体

「NASync DXP」シリーズは2/4/6ベイモデルを用意

 今回、日本国内にはCES 2024にて発表された「NASync DXPシリーズ」のうち、HDDの搭載数の違う以下の3モデルが投入される。基本的な仕様は以下の通りだ。

DXP2800 DXP4800 Plus DXP6800 Plus
HDD搭載数 2台 4台 6台
M.2 SSD搭載数 2台 2台 2台
内蔵ストレージ eMMC 32GB NVMe SSD 128GB NVMe SSD 128GB
CPU Intel N100(4コア・4スレッド) Intel Pentium Gold 8505(5コア・6スレッド) Intel Core i5-1235U(10コア・12スレッド)
メモリ 8GB(空きスロットなし・最大16GB) 8GB(空きスロットあり・最大64GB) 8GB(空きスロットなし・最大64GB)
ネットワークインタフェース RJ45 2.5Gbps RJ45 2.5Gbps・10Gbps RJ45 10Gbps×2
映像出力 HDMI(最大4K解像度) HDMI(最大4K解像度) HDMI(最大8K解像度)
販売価格 5万5880円 9万9880円 16万9880円

 HDDを搭載できる数以外にも、CPUやネットワークインタフェースの数、最大通信速度に違いがある。映像出力に対応している点もNASync DXPシリーズの特徴で、詳しくは後述するがNASに保存された写真や動画を外部ディスプレイやTVに表示する機能を利用できる。

 ある程度、PCに詳しいユーザーに向けた話にはなるが、どのモデルも搭載しているCPUがIntelの第12世代Coreシリーズ、またはその派生となるSKUを採用しているため、一般的なNASキットに比べると高性能だ。

 メモリやM.2 NVMe SSDの増設も可能なので、ただのデータ保管用途ではなく、ホームサーバとしてさまざまなサービスやアプリを追加して使うヘビーな用途にも耐えられるだけの拡張性がある点もうれしい。

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