ここからは実際にDXP4800 Plusの実機を確認していく。
外観はUGREENの充電器などでおなじみのガンメタリックカラーでまとめられている。ボディー自体も金属素材が利用されているためチープさを感じさせない。ネットワーク機器などと合わせた設置はもちろんのこと、後述するTV周辺に置いても違和感なくなじむカラーだ。
本体前面にはHDDベイと電源スイッチ、そしてSDメモリーカードスロット、USB Type-CポートとUSB Standard-Aポートが設けられている。
HDDベイは専用の治具を使ってロックする機構があるため、不用意にHDDが外れたり、外されたりしてしまう心配はない。また、HDDは1台ずつトレイに装着して挿入する仕組みなので、NAS本体を分解して取り付けるような手間もない。
さらにHDDトレイにも工夫が施されており、こちらもドライバーやネジなどを使わないツールレス仕様だ。
トレイが横に伸縮する仕組みで、広げた状態でHDDを置き、そしてトレイを閉じて挟み込むことでHDDがロックされる。付属品にプラスドライバーも入っているが、HDDの取り付け、取り外しの際に出番はない。
USBポートとSDメモリーカードスロットは、記録メディアを接続すれば中に保存されたデータをNASに取り込む際に利用できる。
本体背面には大型の空冷ファンが備わっている。UGREENのロゴの入ったマグネット式のダストフィルターが取り付けられているため、こちらもツールレスで着脱して掃除できるようになっている。
各種ポートは左から映像出力用のHDMIポート、USB Standard-Aポートが3基(うち1基はUSB 3.2)、2.5Gbps対応と10Gbps対応の有線LANポート、リセットボタン、そしてACアダプターを差し込む電源端子だ。
背面のUSBポートについても、前面と同様にフラッシュメモリや外付けHDDなどを接続し、データの取り込みや保存容量の拡張に利用できる。
本体底面にはネジ留めされたカバーがあり、ここを開けることでメモリスロットとM.2 SSDスロットにアクセスできる。
HDDはツールレスなのに対し、メモリとM.2 SSDはドライバーがなければアクセスできないあたり、ここを拡張するユーザーは玄人ということだろう。メモリはSO-DIMM(DDR5対応)、M.2 SSDはType2280に対応している。
電源は内蔵されていない。ACアダプターを接続する必要があり、ACアダプターのサイズも一般的なノートPC向けと比べると一回りから二回りほど大きい。NAS向けのACアダプターとしては普通のサイズともいえるが、設置場所によってはかさばるかもしれない。
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