ここからは、実際にDXP4800 Plusの使い勝手をチェックしていこう。一般的なNASの初期設定といえば、ルーターやハブからのLANケーブルをNASに接続した後、PCのWebブラウザからNASの管理画面に入っていくか、PCに専用ソフトをインストールして行うことが多い。もちろん、DXP4800 Plusにおいてもこの手順で設定を行える。
だが、もっと簡単に設定できるのが専用スマホアプリを使う方法だ。今回試用したのはβ版のアプリとなるため、今後画面の構成などが変更になる可能性があることはあらかじめご了承頂きたい。
専用アプリをスマホにインストール後、スマホが接続されているWi-Fiネットワーク上にDXP4800 Plusがあれば自動的に検出され、初期設定を行える。
この初期設定も簡単で、ログインユーザーを作成すれば、すぐに管理画面にアクセスできる。管理画面もアプリ内で操作ができ、NAS本体の詳細な設定はもちろんのこと、初期設定では取り付けたHDDやSSDのフォーマット、RAIDアレイの構築といった操作をウィザード形式で進めていける。専門的な知識がなくても設定が可能だ。ちなみにRAIDはJBOD/ベーシック/0/1/5/6/10から選択できる。
もちろん、初期設定以外でもスマホファーストともいえる機能が充実している。専用アプリではNASyncシリーズのNASに対し、自動的に写真をバックアップする機能が用意されている。
一般的なクラウドサービスだと数GB〜1TB程度の容量となるが、NASに搭載するHDDであれば、安価なものを選んでも4TBや8TBと、スマートフォンの写真ではなかなか埋め尽くすのも難しい容量になるため、この先、数年間に渡り写真のバックアップ先として利用できるだろう。
もちろん複数ユーザーでの利用も想定されているため、家族のスマホにもアプリをインストールして設定すれば、家族全員分の写真をNASyncシリーズのNASに自動的にバックアップすることもできる。
さらに、保存された写真や動画はアプリ上で再生できるだけでなく、HDMIで接続されたディスプレイやTVの大画面に映し出すことも可能だ。
アルバムを見ながら、大画面で見たいものを「キャスト」するような操作感で使えるため、スマートフォンを使い慣れたユーザーであれば迷うことはないだろう。
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