PCでワイヤレスマウスを使う際に気になるのがバッテリーの充電問題だ。多くのワイヤレスマウスは、一度充電すれば数十時間から数週間は充電せずに使える場合もあるが、“ここぞ”というタイミングで「バッテリーが切れていた」なんて場面もある。筆者も「なんとか楽にマウスを充電できる方法はないか」と常日頃から考えていた。
そんな中、ゲーミングマウスパッドの下に敷くだけで、ワイヤレスのゲーミングマウスを常に充電できるワイヤレス充電システムの新モデル「POWERPLAY 2」がロジクールから登場した。
2017年に発売された「POWERPLAY」の後継モデルに位置付けられる製品だが、見た目はほぼ一緒だ。何が変わったのだろうか。実機をチェックしてみた。
まずは旧モデルとの違いを仕様でチェックしてみた。POWERPLAY 2は旧モデルと比べると、充電ベースとマウスパッドを合わせた厚さが約3.5mmとなっている。旧モデルと比べて約0.5mm薄型化された上に、一般的なゲーミングマウスパッドの厚さが約2〜3mmであることを考えると、POWERPLAY 2はワイヤレス充電機能を備えながら、一般的なゲーミングマウスパッドとほぼ変わらない使用感が得られる。
| POWERPLAY 2 | POWERPLAY | |
|---|---|---|
| 大きさ(充電ベース) | 約284(幅)×344(奥行き)×2.2(厚さ)mm | 約284(幅)×344(奥行き)×2.0(厚さ)mm |
| マウスパッドの厚さ | 1.3mm(クロスタイプ) | 2mm(クロスタイプ)2mm(ハードタイプ) |
| 充電ベース+マウスパッドの厚さ | 3.5mm | 4mm |
| ケーブル長 | 181.5cm(ケーブル固定) | 183cm(ケーブル着脱可) |
| 内蔵LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー | なし | あり |
| 公式ストア価格 | 1万8480円(税込) | 2万1450円(税込) |
ちなみに旧モデルはクロスタイプとハードタイプのマウスパッド両方が付属しており、好みに応じて交換できた。POWERPLAY 2はクロスタイプしか付属していないため、ハードタイプのマウスパッドが好みだった方は、厚みは増してしまうが純正マウスパッド「G440」などを別途用意する必要があるだろう(動作検証はしていない)。
続いて本体のUSBケーブルを見てみよう。付属するUSBケーブルの長さはほぼ同じだが、旧モデルはUSBケーブルが着脱可能だったのに対し、POWERPLAY 2は取り外せない固定式となっている。
USBケーブルを交換できる旧モデルは、断線や長さ調節にケーブル交換で対応できたが、POWERPLAY 2はそうしたことが難しい。使い方によってはデメリットになる場合もあるだろう。
さらに旧モデルとの大きな違いとして、POWERPLAY 2には内蔵のLIGHTSPEEDワイヤレスレシーバーが付属せず、遅延の少ない安定したパフォーマンスを得るためには、別途LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバーをPCに接続する必要がある。
一見すると大きなダウングレードに感じられるかもしれないが、POWERPLAY 2はあくまで充電という役割に集中させられるため、必ずしもPCに接続する必要がない。使い勝手の観点で見ると旧モデルに比べてシンプルになっており、初心者にとっても分かりやすくなっているといえる。
ちなみにPOWERPLAY 2本体にあるGマークも、旧モデルはRGBライティング機能が用意されていたが、POWERPLAY 2では省かれている。とはいえライティング機能に強いこだわりがなければ不要だろう。同社のハイエンドゲーミングマウスも最近は軽量化を重視してか、ライティング機能が省かれている傾向にある。
こうした細かな選択と集中による仕様変更によって、旧モデルより安い本体価格で購入できるようになったのは喜ばしいことだ。
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