NVIDIAは4月14日、米国内でAIスーパーコンピュータを製造する工場の設計と建設に着手したと発表した。大手製造パートナーと協力し、アリゾナ州で NVIDIA Blackwellチップを、テキサス州でAIスパコンを製造およびテストするための100万平方フィート(約9万2903m2)超の製造スペースを開設する。今後12〜15カ月で量産体制が整うとしている。
NVIDIAは、アリゾナ州におけるパッケージングおよびテスト業務に関して、AmkorおよびSPILと提携している。さらに今後4年間で、TSMC、Foxconn、Wistron、Amkor、SPILとの提携を通じて、米国で最大5000億ドル規模のAIインフラを構築する計画だ。
また、NVIDIAはAIスパコンをAI処理を唯一の目的として構築された新しいタイプのデータセンターとなる「AIファクトリー」の中核と位置付けている。今後数年間で、数十ギガワットのAIファクトリーが建設され、数十万人規模の雇用創出と数兆ドル規模の経済効果を期待しているという。
Stability AIは4月16日、AMDと提携し、Radeon GPUおよびRyzen AI APUに最適化された「Stable Diffusion」を発表した。
AMDと共同で行った取り組みにより、ONNXランタイムでサポートされている、あらゆる環境に統合できる高速モデルセットを実現した。Stable Diffusion SDXL 1.0およびSDXL Turboは、ベースのPyTorchモデルと比較して最大3.8倍の推論速度を実現する。
AMD向けに最適化されたStable Diffusionモデルは、Hugging Faceで公開されており、「_amdgpu」というサフィックスが付いている。エンドユーザーは、Amuse 3.0を使用してAMD向けに最適化されたモデルを試すことも可能だ。
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