デル・テクノロジーズから、14型のモバイルディスプレイ「Dell Pro 14 Plus(P1425)」が発売された。ジャイロセンサーを内蔵しており、ユーティリティーなしで本体の向きに応じて画面が自動回転するなど、向きを頻繁に変えながら使うユーザーに適した1台だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本仕様から見ていこう。画面サイズは14型で、解像度は1920×1200ピクセル、アンチグレアのIPS液晶を採用している。応答速度は7ms、視野角は水平/垂直共に178度、リフレッシュレートは60Hz、輝度は400ニト、コントラスト比は1500:1、sRGBの色域カバー率は100%となっている。タッチ操作には非対応だ。
ボディーは折りたたみ式のスタンドと一体化しており、横から見るとL字状になる形状が目を引く。スタンドは10〜90度の範囲で角度を調整できる。従来モデルにあたる「C1422H」ではボディーと同じ幅だったが、本製品ではかなり狭くなっている。これは縦置きへの対応が主目的だと考えられる。詳しくは後述する。
従来モデルでは側面にあった電源ボタンや決定ボタンなどが、本製品ではスタンドの上面へと移動している。他社製品では見られないギミックとして、自動回転のオン/オフボタンも備える。この機能についても後ほど詳しく紹介する。
ちなみに、本製品の製品ページを見るとVESAマウント対応は「あり」、規格は「100×100」とされているが、背面および底面を見ても、それらしき穴は空いていない。何らかのオプションが存在する可能性はあるが、少なくとも標準の状態では利用できないので、入手を考えている人は気を付けてほしい。
接続方式はUSB Type-Cのみで、2基のUSB Type-Cポートを用いた最大65Wのパススルー給電にも対応する。ポートはスタンドの左右に1基ずつ配置されているので、レイアウトに困ることはないだろう。ちなみに、スピーカーやイヤフォンジャックを搭載しないのは、従来モデルと同様だ。
重量は公称値で約570g、実測だと565gだった。本体サイズから想定される重量よりもずっと軽く、持った時も負担にならない。ボディーが樹脂製であることが大きく影響していると考えられるが、特にひ弱な印象もないので、軽さと携帯性が両立した製品を求めるユーザーにとってはよい選択肢だろう。
付属品はUSB Type-Cケーブルのみとシンプルだ。コネクターは片端がL字となっており、狭い場所での配線も容易だ。また付属品の一覧にはないが、持ち歩き用のポーチも付属している。
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