自動回転で縦置きやパススルー給電にも対応 デルの14型モバイルディスプレイ「Dell Pro 14 Plus」を試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2025年04月18日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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ユーティリティーを使わず画面の自動回転に対応

 では実際に使ってみよう。USB Type-Cポートはスタンドの両側面に1基ずつ配置されており、添付のUSB Type-CケーブルがL字コネクターを採用していることもあって、スペースに制限がある場所でも設置しやすい。このL字コネクターは横置き時だけでなく、縦置きの場合も威力を発揮する。

 実際に使ってすぐ分かるのは画面の明るさだ。従来モデルのC1422Hは300ニトだったが、本製品は400ニトに向上しているためだろう。輝度50%でも十分に明るく、斜め方向から見ても画面の暗さを感じない。

 また最大65Wのパススルー給電にも対応している。試しに100Wの充電器に接続したところ、ノートPCからは65Wの電源として認識された。前述の配線の取り回しの容易さに加え、電源供給の自由度も高いのはユーザーにとってありがたい。

デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル USB Type-Cケーブルは一端がL字なので、狭い場所での取り回しも容易だ。もちろん、PC側に挿すのでも構わない
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル レノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon Gen9」と並べたところ。同じ14型ということもあり、バランスは良好だ
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル 斜め方向から見たところ。輝度は100%まで上げていないが十分に明るく、端が暗くなることもない
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル USB Type-Cケーブルは本体ではなくスタンドに挿す構造なので、ノートPCをぴったり並べても干渉しない
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル 背中合わせに配置してのプレゼン利用にも問題なく対応するが、従来モデルよりもスタンドの奥行きがあるため、ノートPCとやや干渉することもある
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル パススルー給電にも対応する。100Wの充電器に接続したところ、ノートPCからは65Wの電源として認識された

 さて本製品の特徴の1つに、横向きだけでなく縦向きでの利用にも対応することが挙げられる。単に縦向きに設置できるというだけでなく、内蔵センサーで本体の向きを検知し、自動的に画面を回転させられるのがウリだ。

 画面の回転機能をアピールするモバイルディスプレイの多くは、PC側にインストールしたユーティリティーによって自動回転を実現しているが、本製品はユーティリティーを用いずに、本体だけで自動回転が行える。さらに、背面スタンド上部のロックボタンで、回転しないよう一時的にロックをかけられる。本体だけでこれらのコントロールができるのは便利だ。

デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル これは一般的な横置きの状態。このまま本体を縦置きにすると……
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル PC側では何も操作をしない状態で、画面が90度回転した。Windowsの設定画面も縦向きとして認識されている
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル ここでスタンド上部にあるロックボタンを押しておくと……
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル 画面は回転せず、縦置きにしても画面は横向きのままとなる
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル 縦置きの状態を背後から見たところ。スタンドの幅を狭くしたのは、こういった置き方に対応するためだと考えられる
デル・テクノロジーズ Dell Pro 14 Plus モバイルディスプレイ 14型 1920×1200ピクセル 縦置き時は、どちらを上にしてもケーブルが干渉することはない

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