“PS5”デザインのポータブルSSD「SanDisk Extreme Portable SSD for PlayStation 5 Console and PC」をPCで試すポータブルストレージの道(3/3 ページ)

» 2025年04月22日 19時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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実用性は?

 ベンチマークテストの結果が良好だったからといって、必ずしも実務でスピーディーだとは限らない。そこで、Extreme Portable SSDに1.6GB、撮影時間にして16分ほどの動画をコピーするテストを行った。ドラッグ・アンド・ドロップ操作でマウスの指を離してから、メッセージボックスが閉じるまでを5回計測し、その平均を出したところ、3秒88であった。

コピーファイルのスペック テスト用の動画ファイルのプロパティ
計測結果 1.6GBのファイルをコピーするのにかかった時間は3秒から4秒程度

 実際は10回ほど行ったのだが、回数を重ねるごとに遅くなり、最後は5秒88になってしまった。Extreme Portable SSDに触れるとほんのり温かかったので、熱の影響が出たかもしれない。室温が上がる夏場は気をつけたほうが良いかもしれない。

 続いて、Extreme Portable SSDにコピーしておいた1ファイル2.6MB〜3.8MB程度の写真を12枚連結してExtreme Portable SSDに保存し、その写真に編集を加えてみた。

連結して作った画像 連結してできた写真のサイズは46.6MB、1万2096×1万2096ピクセルの巨大な画像になった
加工の内訳 作成した画像ファイルにオブジェクトを加えていったが、カクつくようなことはなかった

 これだけの大きさのファイルでも読み込んだり、編集を加えたり、保存したりするのに待ち時間は2秒未満と短く、全くストレスを感じなかった。

パスワードをかけられる安心感

 これほどの大容量となると、紛失した際のリスクが高い。筆者のように、情報漏えいしたら困る機密文書を扱わない人間であれば金額的な損失だけで済むが、人によっては他人に見られてはいけない大切なデータを持ち歩いているかもしれない。

 Extreme Portable SSDには、パスワードロックを掛けて他人がドライブ上のデータにアクセスできないようにするソフト「SanDisk Security」のインストーラーがあらかじめ格納されており、利用中のPCにインストールして設定すれば、AES 256bit暗号化をファイルに施せる。

「SanDisk Security」 「SanDisk Security」ソフトウェア

 SanDisk Securityをインストールしたら起動して、パスワードを設定しよう。「このコンピュータで自動ロック解除を有効にする」にチェックを入れておけば、普段使うPCではパスワードの入力が不要になる。

SanDisk Security設定画面 「SanDisk Security」ソフトのパスワード設定画面。忘れてしまうとデータにアクセスできなくなるので、忘れないようにしよう
パスワード設定後 パスワードを設定したExtreme Portable SSDをPCにつなげると、CDドライブが出現するので、ダブルクリックしよう
パスワード入力画面 パスワード入力画面が表示されるので、設定したパスワードを入力する。ロックが解除された
パスワード入力後 エクスプローラーに戻ると、先ほどまで隠れていたExtreme Portable SSDデバイスが表示され、アクセスできるようになる

 最近はクラウドサービスを利用する機会が多いが、ネット環境に使用感が左右されるという煩わしさも感じていた。頻繁に使うファイルにおいては外付けストレージを活用することで作業効率が爆上がりするのではなかろうかという妄想を抱かせてくれる外付けポータブルSSDであった。

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