ベンチマークテストの結果が良好だったからといって、必ずしも実務でスピーディーだとは限らない。そこで、Extreme Portable SSDに1.6GB、撮影時間にして16分ほどの動画をコピーするテストを行った。ドラッグ・アンド・ドロップ操作でマウスの指を離してから、メッセージボックスが閉じるまでを5回計測し、その平均を出したところ、3秒88であった。
実際は10回ほど行ったのだが、回数を重ねるごとに遅くなり、最後は5秒88になってしまった。Extreme Portable SSDに触れるとほんのり温かかったので、熱の影響が出たかもしれない。室温が上がる夏場は気をつけたほうが良いかもしれない。
続いて、Extreme Portable SSDにコピーしておいた1ファイル2.6MB〜3.8MB程度の写真を12枚連結してExtreme Portable SSDに保存し、その写真に編集を加えてみた。
これだけの大きさのファイルでも読み込んだり、編集を加えたり、保存したりするのに待ち時間は2秒未満と短く、全くストレスを感じなかった。
これほどの大容量となると、紛失した際のリスクが高い。筆者のように、情報漏えいしたら困る機密文書を扱わない人間であれば金額的な損失だけで済むが、人によっては他人に見られてはいけない大切なデータを持ち歩いているかもしれない。
Extreme Portable SSDには、パスワードロックを掛けて他人がドライブ上のデータにアクセスできないようにするソフト「SanDisk Security」のインストーラーがあらかじめ格納されており、利用中のPCにインストールして設定すれば、AES 256bit暗号化をファイルに施せる。
SanDisk Securityをインストールしたら起動して、パスワードを設定しよう。「このコンピュータで自動ロック解除を有効にする」にチェックを入れておけば、普段使うPCではパスワードの入力が不要になる。
最近はクラウドサービスを利用する機会が多いが、ネット環境に使用感が左右されるという煩わしさも感じていた。頻繁に使うファイルにおいては外付けストレージを活用することで作業効率が爆上がりするのではなかろうかという妄想を抱かせてくれる外付けポータブルSSDであった。
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