本体の取り付けが完了したら、アプリに従って顔を登録していきます。アプリの案内通りに進めるだけなのでここでは省略します。ストレスなく登録できました。
顔の登録が完了したので、ドアに近づいて顔による解錠を試してみました。ドアの前で立ち止まってから約1秒で通知音が鳴り、それから約3秒で2台のSwitchBot ロック Proが解錠されました。想像以上に顔認証の反応が早くとても快適です。
その後、日が落ちて暗い状態でも試してみましたが、顔認証の反応速度に変わりはなく使えました。SwitchBot 顔認証パッドは約3万個の赤外線ビームを放射して顔の形状をミリ単位でスキャンする3D顔認証システムを採用しているため、周囲の明るさに関係なくスキャンすることが可能です。iPhoneのFaceIDと同じ仕組みであるため、顔の写真や動画などでは反応しないといいます。
顔認証の起動は、上で紹介した動画のように人が近づいただけで起動するモードと、キーパッドのボタンを押したときに起動するモードを選択できます。さらにどれほど近づいたら起動するか(高感度:5m、中感度4m、低感度3m)も設定可能です。
また、解錠または施錠してから何秒間は顔認証を起動しないという設定もできます。出掛ける際に施錠してからすぐにドアの前を離れないと顔認証で解錠してしまうといったケースを回避できます。これらは自分の環境でいろいろ試して、好みの設定を見つけるとよいでしょう。
SwitchBot 顔認証パッドは指紋センサーやNFC(FeliCa含む)、キーパッドによるパスコードでも解錠できます。実は交通系ICカードにも対応するようになったため、モバイルSuicaなどを入れたスマホやスマートウォッチなどをかざして解錠することも可能になりました。顔認証が便利すぎるので使わない気もしますが、これ1台でいろいろな解錠手段を自由に選べるのは大変魅力的です。
NFCで解錠する場合、専用のNFCカード「SwitchBot カード」(3枚で1980円)や、解錠にも使える「SwitchBot スマートトラッカーカード」(3480円)と組み合わせるのもいいですが、デポジット500円で入手できるSuicaを代わりに使うなんて手もアリかもしれません。
顔認証による手ぶら解錠がとても便利なわけですが、その他にも気に入った部分があります。まず1つが解錠、施錠状況などを日本語アナウンスしてくれるスピーカーが備わったことです。
これまでのスマートロック製品は、状況をビープ音で知らせるものが多数でした。SwitchBot 顔認証パッドは先ほどの動画にもあったように、きれいな発音の日本語アナウンスで「ロックが解錠/施錠されました」などと教えてくれるため、とても分かりやすいです。
特に急いで家を出るときに施錠ボタンを押して「ロックが施錠されました」とアナウンスしてくれると、安心してすぐにドアの前を離れることができます。
2つ目は、1度の充電で1年使えるという5000mAhの大容量バッテリーを搭載したことです。以前使っていたSwitchBotキーパッドタッチは、CR123A電池を2本(電池寿命は約2年)を使う仕様でした。バッテリー自体の劣化を気にしなくていいのは魅力ですが、ランニングコストや入手性が気になるところだったので、バッテリー式のSwitchBot 顔認証パッドには期待しています。
しかし、こうなってくると「SwitchBot スマートロック Ultra」も試してみたくなりますね。既に我が家はSwitchBot ロック Proに「SwitchBot ロック Pro 充電式バッテリー」を組み合わせて実質Ultra化しているのでスルーしているのですが……。
また、競合製品として「SESAME Face Pro」(5980円)なども登場しています。筆者はスマートホーム製品を1つのアプリにまとめたいのでSwitchBotを選択していますが、そうした事情にとらわれないのであれば、他にも選択肢はあります。
ちなみに、筆者はスマートロックを使う上で次のようなポイントにも気を付けて使っています。ぜひ参考になれば幸いです。
→・自宅の「スマートロック」にありがちな誤解 家から締め出されないために心掛けている実践的な5つのこと
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