COMPUTEX TAIPEI 2025の各種ブースを取材していると、未発表製品を見かけることも珍しくない。中にはいわゆる「コンセプトモデル」として市販を想定していないものも存在するが、商品化を前提としたものがほとんどだ。
日本ではグラフィックスカードのメーカーとして知られているZOTAC Technology(ZOTAC)のブースをふと訪れた筆者は、素敵な商品化予定の未発表製品を見つけた。
ZOTACブースには、NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 50シリーズ」を搭載するグラフィックスカードが多数展示されている。その大半は既に発売済みなのだが、よく見てみると未発売/未発表の製品もある。
その1つが「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 LOW PROFILE」だ。その名の通り、「GeForce RTX 5060」を搭載するロープロファイルタイプのゲーミンググラフィックスカードである。
本製品は2スロット厚で、3連ファンを備えている。ロープロファイルとしていることもあり、「99%のPCケースとの互換性」を持つとうたっている。GPU補助電源ピンは、GeForce RTX 5060の標準仕様通り「8ピン×1」構成だ。
なお、GeForce RTX 50シリーズの標準的な映像出力ポートは「DisplayPort 2.1b×3+HDMI 2.1×1」という構成だが、本製品はサイズの制約からDisplayPort 2.1b端子が1つ少なくなっている。
映像出力ポートは「DisplayPort 2.1b×2+HDMI 2.1×1」という構成で、標準仕様と比べるとDisplayPort 2.1b端子が1基減らされている。2スロット厚だが、ブラケットは1スロット分となるZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 LOW PROFILEの反対側には、既に発売されている「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 SOLO」(実売価格:6万円弱)が展示されていた。こちらの製品はフルサイズで2スロット厚のグラフィックスカードだが、シングルファン構成とすることで長さ(奥行き)を短く抑えていることが特徴だ。
LOW PROFILEとSOLOを比べると、幅は確かにLOW PROFILEの方が大きいのだが、長さはSOLOの方が短い。十分な冷却性能を確保するため、LOW PROFILEは小ぶりながらも3連ファン構成となっている。その辺りの差が、長さの違いに現れたのだろう。
上が発売済みのZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 SOLO、下がZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 LOW PROFILE。LOW PROFILEの方は幅が狭い分、より長くなっているようなイメージだロープロファイル仕様のPCI Expressスロットを備えるデスクトップPCにとって、ロープロファイルグラフィックスカードは有望なパワーアップアイテムだ。しかし、ロープロファイルであるがゆえに選択肢は少ない。
筆者の知る限り、GeForce RTX 50シリーズ搭載のロープロファイルグラフィックスカードはZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 LOW PROFILEは“世界初”となる。ただし、説明員によると商品化予定だが、時期や価格が決まっていないとのことだ。
筆者個人としては、いち早い発売を期待している。
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