Noctuaのブースでは、同社初となるオールインワン型の簡易水冷ユニットのプロトタイプが目を引いた。これまで、ポンプの信頼性やノイズを懸念して簡易水冷ユニットは避けてきた同社だったが、Asetek G8 V2ポンプユニットの採用と、ポンプカバー内に吸音フォームを実装した「3-layer Soundproofing」の導入でそれらを解決したという。
発売の見込みは、2026年第1四半期とのことだ。
「COMPUTEX TAIPEI 2024」で展示された「Thermosiphon development project」は、内部にクーラント液ではなく特殊な冷媒液を充てんして重力の力を利用した「二相サーモサイフォンクーラー」だ。
ベルギーのCalyosとの共同開発によるもので、ブースでは完成度をアップしたプロトタイプが展示されていた。
CPUの熱は水冷ヘッド部分で気化され、蒸発した流体はパイプを通ってラジエーターに移動し、そこで冷却ファンで冷やされて液体に戻りCPUに循環するというシステムのため、ポンプは不要だ。
2024年からの変更点としては、水冷ヘッドの形状が変更されて液体の状況を把握できるようになったり、ファンが240mm→360mmと大型化したり、チューブの形状や曲げ加工にも手が加えられている。
Noctuaが液冷デビュー? 「Thermosiphon development project」を開始 空冷ファンの新型「NH-D15 G2」の姿も
山中塗の浮世絵PC、メルセデスコラボ、新型ポータブルゲーミングPC、Panther Lakeなど見どころ満載だったMSIブース
E Inkディスプレイ搭載のNUCや香りが出るアロマPCなど個性あふれる展示がそろったASUSブース
日本でも人気の「NZXT」が新型ケース「H9 Flow」や連結ファン、水冷ユニットを披露
Mac miniと合体して“初代Macintosh”風を実現するドッキングステーションがクラファンにCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.