Galaxy Ringのバッテリー駆動時間は、サイズによって若干異なるが公称値で最大7日間となる。Oura Ringの最大7日間(Oura Ring 4は最大8日間)とおおむね同等だ。実際に利用したところでは、1日あたり20%ほどのバッテリー消費だった。バッテリーがなくなってから充電するよりも、入浴時に充電するなどを習慣にした方がいいだろう。
ちなみにGalaxy Ring自体は「100m防水」の他、IP68等級の防じん/防水性能を備えているので、日常生活やシャワー、水泳時などでも装着したまま利用できる。
また、充電ケースにも361mAhのバッテリーを搭載しており、ケースが満充電であれば10回以上は充電できる。2〜3日程度の旅行や出張なら充電ケースを持ち運ばなくても問題ないが、長期の旅行でも充電ケースがあればケーブルを用意しなくても充電可能だ。充電ケース自体はUSB Type-Cの他、Qi(チー)規格のワイヤレス充電にも対応している。
Galaxy Ringで取得した各種計測値は、健康管理アプリ「Samsung Health」を使って確認できる。このアプリはGalaxy Ring専用というわけではなく、「Galaxy Watch」「Galaxy Fit」などを含め、Galaxyシリーズで共通となる。
いきなり細かいデータを表示するのではなく、計測した睡眠データや心拍数、前日の運動状態などから大まかに「エナジースコア」を算出。基本的にはこのエナジースコアを見て、1日の体調などを把握し、必要に応じて細かなデータを確認可能だ。
運動については、「ウォーキング」と「ランニング」は運動の開始/終了を検出して自動で記録してくれる。ただし、計測結果はその都度スマホを開いて確認する必要があるので、「心拍数や消費カロリーなどを気にしながら日々運動に取り組む」というよりも、「健康管理のために運動を習慣化する」という用途に向いている。
しっかりとトレーニング効果を確認しながら運動したいのであれば、スマートウォッチの方がいいだろう。
Galaxy RingをGalaxyスマホと組み合わせて利用する場合、ジェスチャー操作でスマホのアラーム停止と写真撮影(リモートシャッター)を行える。
あまり多用する機能ではないが、リモートシャッターは集合写真を撮ったり、離れた場所から自撮りしたりする場合には便利そうだ。
Galaxy Ringを1週間ほど試用してみた感想だが、先述の通り普段付けているOura Ring Gen3と比べると指の動きが格段に楽なのはうれしい。
Galaxy Ringはスマートリングとしては後発なこともあり、薄型/軽量設計を実現するための技術的な進歩を反映しやすかったというのもあるだろう(Oura Ring Gen3は、2021年10月に発売された)。Oura Ring Gen3は食器、特にガラスのコップを洗うときにガチャガチャと当たってしまい気を遣うのだが、Galaxy Ringはそれほど気を遣わずに済んだのも大きい。
そして何より、Galaxy Ringはサブスクリプション契約が不要というのも、Oura Ringに対する大きなメリットだ。
Oura Ringは月額999円(または年額1万999円)のサブスクリプション契約をしないと、ほとんどの計測データを確認できないのだが、Galaxy Ringはサブスクリプション不要で全機能を利用できる。スマホを含めてユーザーを囲い込める強みといっていいだろう。
既にスマートウォッチを常に装着する習慣があるのであれば、あえてGalaxy Ringに乗り換える必要はないとは思う。しかし、「寝ているときにスマートウォッチを身に着けるのに抵抗がある」「運動中もできるだけ身軽でいたい」という人は、ぜひ試してみてほしい。
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