NVIDIAは8月11日(米国太平洋夏時間)、新型グラフィックスカード「NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell」「NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell SFF」を発表した。いずれも2025年後半の出荷開始を予定しており、Dell Technologies、HPやLenovoなどから組み込み済みのデスクトップPC/ワークステーションが発売される他、パートナーを通したカード単品販売も行われる。
RTX PRO 2000 BlackwellとRTX PRO 4000 Blackwell SFFは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」に基づくGPUを搭載するプロフェッショナル向けグラフィックスカードだ。どちらもコンパクトなデスクトップPC/ワークステーションへの搭載を見据えた設計で、3Dを使った機構設計やデザイン、コンテンツ制作やAIを使った各種作業のパフォーマンスを引き上げてくれるという。
RTX PRO 2000 Blackwellは、現時点における「NVIDIA RTX PRO Blackwell」のエントリー製品という位置付けだ。名前に「SFF(スモールフォームファクター)」とは付いていないものの、SFFサイズのケースに組み込める設計となっている。想定販売価格(税別、以下同)は700ドル(約10万3400円)だ。
主な仕様は以下の通りとなる。
NVIDIAによると、先代製品(NVIDIA RTX PRO 2000 Ada Generation)と比べた際のパフォーマンスは3Dグラフィックスで最大1.4倍、レンダリングで最大1.5倍、LLM(大規模言語モデル)の推論で最大2倍、生成AIによる画像生成で最大4倍向上するという。
RTX PRO 4000 Blackwell SFFは、既に発売済みの「NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell」のSFF対応版で、想定販売価格は1500ドル(約22万1700円)だ。
主な仕様は以下の通りとなる。
NVIDIAによると、先代製品(NVIDIA RTX PRO 4000 SFF Ada Generation)と比べた際のパフォーマンスは3Dグラフィックスで最大2倍、レンダリングで最大3倍、LLMの推論で最大4倍、生成AIによる画像生成で最大6倍向上するという。
NVIDIAは併せて、サーバ/データセンター向けグラフィックスカード「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」を搭載するラックマウントサーバ「NVIDIA RTX PRO Server」に、より導入しやすい2U構成を追加すると発表した。
発表済みの4U構成モデルと同様に、Cisco、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovo、Supermicroなど主要なパートナー企業から発売される予定で、2025年後半出荷が始まる見通しだ。
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