今回は、筆者が普段使っている自作PCに本製品を組み込み、各種ベンチマークテストを実施する。グラフィックスドライバのバージョンは、テスト時点における最新版である「580.97」を利用している。
PCの主なスペックは以下の通りだ。
同一環境で過去にGeForce RTX 5080を搭載したグラフィックスカードを使用してのテストを行っていないため、過去テストのスコアとの比較は今回は行っていない点はご容赦頂きたい。
テストは「3DMark」の他、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク」で行った。また、「Cyberpunk 2077」「Microsoft Flight Simulator(2020)」「モンスターハンターワイルズ」の3本についても、DLSSによるフレーム生成(2x)を有効にした上で、4K(3840×2160ピクセル)解像度の最高品質で実行した際の平均フレームレートを計測している。
プラットフォームが異なるため単純な比較はできないが、スコアやフレームレートは過去に行ったGeForce RTX 5080 Founders Editionのテストと大差ない。“らしい”性能は発揮できている。
その上で、肝心の「動作音」についてサンワサプライの騒音計「CHE-SD1」を使って調べてみた。
PCケース側面を開けた状態で、約30cm離れた場所から3DMarkの「Time Spy Extreme」を実行中に騒音を計測してみたところ、「31.6dBA」だった。さすがにNF-A12x25 G2単体よりも音は大きいものの、システム全体の騒音だと考えると、高負荷なのに“静か”な状態だ。システム全体の音を拾っているということは、グラフィックスカード自体は「全く音がしない」状態に近い。あまりに静かなので、感動してしまった。
通常時はPCケースの側面も閉じて運用していることを考えると、実際の騒音はより抑制できるだろう。
ASUS GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 Noctua OC Editionは、主要なファン/クーラーをNocuta製でそろえている人には良い製品だ。特徴的なカラーリングを含め、内部の目立つパーツの色味をそろえられるので、ぜひおさえておきたい。
加えて、「とにかく静かでパワフルなPCを作りたい」と思っている自作PCファンにも、本製品はお勧めである。テスト結果の通り、高負荷状態でも動作音はとても静かで、「え、これ本当にハイエンドGPU?」と疑ってしまうレベルだ。もっとも、先述の通りGeForce RTX 5080を搭載するグラフィックスカードとしてはとても“巨大”なので、ケースや他のパーツとのクリアランス、そしてエアフローについては一定の検討が必要なのは言うまでもない。
大型ラジエーターを採用する簡易水冷や、大径/低回転のケースファンの次に、本製品を導入できれば、夢の「静かでパワフルなハイスペックPC」が手に入る。ぜひ、チェックしてみてほしい。
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