マウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」シリーズに加わった「DAIV KM-I7G7T」は、新デザインのミニタワー型シャシーに、IntelのCore Ultra 7 265とNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを組み合わせた製品だ。
NVIDIAがクリエイティブ向けに推奨する「NVIDIA Studio」認定PCでもある。実機を入手することができたので、内容を見ていこう。
プロセッサはIntelのCore Ultra 7 265、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを搭載している。メモリは32GB(DDR5-5600)、ストレージは2TB SSD(PCIe 4.0 x4)だ。グラフィックスカード以外は直販サイトのBTOメニューでのカスタマイズに対応している。
特にストレージについてはカスタマイズの選択肢が多く、トリプルSSD構成を含め、容量や性能など用途に合わせた構成をオーダーできる。BTOメニューで構成を変更するとリアルタイムに購入価格も反映されるので、好みの構成をいろいろと試してみると良いだろう。
標準の状態でもクリエイターPCとしての必要要件は満たしているが、このような大型のデスクトップPCをあえて検討している方ならば、より快適なクリエイティブ環境を求めているだろう。メモリは64GB(32GB×2)がお勧めだ。
メモリはPC5-44800(DDR5-5600)対応で、標準で32GB(16GB×2)を搭載している。BTOでは64GB(32GB×2)も選択可能だ。なお、マザーボード上のメモリソケットは2本なので、増設はできないグラフィックスカードとして採用するNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、クリエイティブユースでの需要が高い。プレビュー描画の高速化、レンダリング、エンコードの高速化、AIを活用した超解像処理やノイズ除去など、クリエイティブのさまざまな処理で高速化の恩恵が受けられる他、LLMや画像生成などの生成AIも高速な処理が可能だ。
こうした処理、特に生成AIにおいてはGPUの処理能力とともにグラフィックスメモリ容量も重要な要素になってくるだけに、グラフィックスメモリを16GB搭載したNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiの需要は高い。
NVIDIAでは近年、GPUのクリエイティブ活用を促すため、開発キットや互換性検証などを行ったStudio Driverの提供などを積極的に取り組んでおり、その一環としてクリエイティブ用途の適性が高いPCであることを示すNVIDIA Studio認定プログラムを進めている。
NVIDIA Studioを取得しているPCは、高性能なGPUをはじめとする基本スペックの充実によって、高いクリエイティブ体験に必要とされる要件を満たしており、クリエイターが安心して利用できるPCであることを示す。
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