完成しての第一印象は、背面のリールに存在感がありすぎることだ。確かに余ったケーブルを巻き取ることが主目的ならばこの仕様でよいのだろうが、筆者のように壁に取り付け、必要に応じて取り外せるのが目的ならば、本体が前にせり出す原因になっているこの背面リール部は、少々オーバーに感じられる。
そこであえてこのリールを外して、ハブ2本体をはめ込んでいるケースを壁面に両面テープで直接貼り付けてみた。これならば奥行きは最小限にとどめておける。余剰ケーブルの処理を求めていないユーザーにはこのギミックで十分なはずで、それを考えるとこの本体ケースの背面にネジ止め用の穴があれば、より融通の利く製品になったのではと感じる。
Amazonのレビューを見る限りでは、長すぎるケーブルを巻き取って収納できる構造こそ評価されているので、筆者の使い方がむしろニッチ寄りであることは強調しておきたい。ただその場合も、ケーブルの全長に対してリールに余裕がありすぎる印象は否めない。コンセントへの直挿しに対応するには全てのケーブルを巻き取る必要があるためと推測されるが、リールの厚みはもう少しスリム化できたのではないかと思う。
以上、筆者が想定していた仕様とは多少ズレもあったが、力技で何とかできたというのが今回のオチだ。できれば元からそういったニーズにも対応できる仕様だとなおよかったのだが、今回最終的に何とかできたのも、複数のパーツを合体させて組み上げる本製品の構造あってのものなので、そのような意味ではよくできた製品といえる。
実売価格も1299円と安価なので、SwitchBot ハブ2の設置に困っている人にお勧めしたい。
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