Microsoftは9月9日、2025年8月度のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5063878)およびそれ以降の更新プログラムを適用したWindows 11環境で、管理者以外のユーザーに対して管理者権限を求めるユーザーアカウント制御(UAC)プロンプトが表示される不具合が、9月度のセキュリティ更新プログラム「KB5065426」で解決したと発表した。
8月度のセキュリティ更新プログラムでは、「CVE-2025-50173:Windows インストーラーの特権の昇格の脆弱性」に対処するため、Windowsインストーラー(MSI)の修復および関連操作を実行する際に、UACが管理者の資格情報を要求するセキュリティ強化が組み込まれた。
その結果、MSI修復コマンドの実行などでUACプロンプトが表示されるようになったが、管理者以外のユーザーがMSI修復をサイレントモードで開始するアプリは、エラーメッセージで失敗してしまう。
この問題に対処するため、2025年9月度のWindows セキュリティ更新プログラム(KB5065426)以降の更新プログラムでは、対象のMSIファイルに昇格されたカスタムアクションが含まれている場合にのみ、MSI修復操作中にUACプロンプトが必要になる。
また、IT管理者は特定のアプリに対するUACプロンプトを許可リストに追加することで無効にすることもできる。
詳細な手順については、同社のサポートドキュメントを参照してほしい。
Microsoftは9月10日、Windowsの次期大型アップデートとなる「Windows 11 25H2(ビルド26200.5074)」のISOイメージファイルがダウンロード可能になったと発表した。Windows Insider Previewプログラムに参加しているユーザーなら無償でダウンロードできる。
Windows 11 25H2は、2025年後半に一般提供が予定されている年次機能更新プログラムのこと。8月末にRelease PreviewチャネルのWindows Insider向けにWindows Updateの「Seeker」エクスペリエンスを通じてインストール可能になっていた。
これに追加して、ISOイメージファイルがダウンロード可能になった。クリーンインストールしたい場合などにはこちらの方が便利だろう。なお、ファイルサイズは約6.97GBとなっている。
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