まずは搭載CPUからチェックしていこう、CPUのパフォーマンスで分かりやすいベンチマークソフトとして、Cinebench 2024を使用した。
マルチコアでのスコアが1101pts、シングルコアのスコアが117ptsだった。やはり12コア24スレッドであるのが大きい。数字だけでは分かりにくいため、筆者が手持ちのRyzen 9 3950X(16コア32スレッド)搭載PCでもテストを行ったが、マルチコアのスコアは1286pts コアシングルのスコアは76ptsだった。マルチはコア数の差があるものの近いスコアになっており、シングルではコアが新しいためかスコアが高かった。
CPUに続き、内蔵GPUをチェックした。GPUではファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシーとモンスターハンターワイルズのベンチマーク、そして3DMarkのSolar Bayを実行した。
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマークでは、解像度フルHD(1920×1080ピクセル)/高画質の環境で「5311:普通」のスコア、モンスターハンターワイルズ ベンチマークではフルHD/グラフィックプリセット最低で「41.81fps/1万4312」、フレーム生成オン時は「70.97fps/1万2178」となった。
Solar BayはライトなPC向けのベンチマークだが、スコアは1万6803で全体的に60fpsが出せている。内蔵GPUとして考えると十分なパフォーマンスが出ており、とりあえず3Dゲームは遊ぶことはできるといったところだ。
ストレージのチェックにはCrystalDiskMark(ひよひよ氏作)を使用した。評価機のSSDはLexar製のNQ7A1(2TB)で、公称のスペックとしては読み出しが最大毎秒6000MB、書き込みが最大毎秒5000MBとなっている。
1GBと64GBでチェックしたスコアは下記の通りだ。メーカー公称値通りのスコアが出ており、PCI Express 4.0 x4接続のSSDとしては十分な速度だろう。容量も2TBと余裕がある。
次に、ネットワークのパフォーマンスをチェックしてみた。ここでは、手持ちのNASに搭載しているSSDにiSCSI接続し、CrystalDiskMarkでベンチマークを行った。NASまでは全て2.5GbEの有線LANで接続しており、無線はWi-Fi 7対応のルーターを使用している。
スコアを見ると、有線は2.5Gbpsの限界に近いスコアが出ている。有線LANは2ポートあるので、うまく使いわけもできそうだ。
一方の無線LANは、あまりスコアが伸びなかった。なぜか読み出しが書き込みよりも遅く、これは環境によるものかもしれない。スコアは掲載していないがSPEEDTESTでも同様の傾向だった。
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