BlackWidow V4 Low-profile HyperSpeedの各種設定は、Razer Synapseで行える。キーの割り当てやマクロの作成、ライティングの制御からパフォーマンス関連の調整など、詳細なカスタマイズが可能だ。
「カスタマイズ」タブではゲームモードや有線接続時のポーリングレート、スナップタップ、キースイッチ最適化といった機能を設定できる。
ゲームモードでは、WindowsキーやCopilotキーなどを無効化してプレイ中の誤操作を防げる。有線接続時のポーリングレートは125Hz/250Hz/500Hz/1000Hzの4種類から選択可能で、数値が高いほど入力遅延が少なくなる(その代わり、PCへの負荷は大きくなる)。
スナップタップは、特定のキーを押しながら別のキーを入力すると後から押したキーの入力が優先される仕組みだ。例えば「A」を押したまま「D」を押すと同時押しではなく「D」に切り替わる。このため、いわゆる「レレレ撃ち」のような素早い左右移動を繰り返す操作で威力を発揮する。
キースイッチ最適化は、タイピング向けとゲーミング向けの動作を切り替えるものだ。タイピングで使う場合は誤入力を防ぐためにあえて遅延を発生させる一方で、ゲーミング向けでは応答性を重視した設定となる。
「ライティング」タブでは、その名の通りLEDライティングに関する設定を行える。輝度は0〜100%の範囲で調整可能で、ディスプレイがオフになった時、あるいは指定した時間アイドル状態が続いたときにライティングをオフにする設定も用意されている。
さらに、発光効果も選択可能で、「ウェーブ」など複数のパターンから好みに合わせた演出を適用できる。
「電源」タブでは、省電力関連の挙動を細かく制御できる。減光機能では、バッテリー駆動時に操作がない状態が続いたときにライティングを減光するまでの時間を設定できる。ワイヤレスパワーセーブでは、無操作時にスリープモードに移行するまでの時間を指定可能だ。
BlackWidow V4 Low-profile HyperSpeedは、全体として薄型ながらもしっかりとした操作感を備え、ゲーミングと日常使いのどちらでも快適に利用できる、完成度の高いキーボードだ。デザインも良く、Razer Synapseによる柔軟なカスタマイズも魅力的だ。
本体重量は約1050gと、ロープロファイルキーボードにしては重めだが、据え置きで使う分にはこの重量が安定感につながる。ゲームプレイ中に本体が動くこともなかった。タイプ音は「カチャカチャ」としていて高めながら、思ったよりも静かで、イヤフォンやヘッドフォンをしていれば全く気にならない。
FPS(一人称シューティング)ゲームで使った際は、最新のラピッドトリガー対応モデルと比べるとレスポンスでやや差を感じた。ただし、付属のUSBドングルによる2.4GHzワイヤレス接続でも1000Hzのポーリングレートを実現できるので、有線にはない自由度を享受できる点は大きなメリットである。
仕様/機能の面で見ると細部までよく作り込まれており、据え置き環境で安定感と高い機能性を兼ね備えたワイヤレスキーボードを求めるユーザーにとって有力な選択肢となるだろう。
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