BlackWidow V4 Low-profile HyperSpeedのキースイッチは、Razerオリジナルの薄型メカニカルスイッチを採用している。先述の通りスイッチは「クリッキー(グリーン)」「タクタイル(オレンジ)」「リニア(イエロー)」の3種類が用意されているが、ボディーとスイッチの組み合わせによってはキー配列がUS配列のみとなる。
今回試用したのはイエロースイッチで、公称のストローク寿命は8000万回、押下圧は約40g、アクチュエーションポイントは約1.2mmとゲーミングキーボードの標準的な仕様だ。リニアタイプなのでタイピングは軽快で静音性も高く、ゲームプレイも快適だ。
他のスイッチについても簡単にスペックをチェックしておこう。グリーンスイッチはストローク寿命6000万回、押下圧約45g、アクチュエーションポイント約1.2mmという設定で、明確なクリック感を得られる仕様だ。オレンジスイッチはストローク寿命8000万回、押下圧約45g、アクチュエーションポイント約1.6mmという設定で、タイプ感の良さと静音性のバランスを取っている。
なお、いずれのスイッチを選んだ場合もリセットポイントがアクチュエーションポイントに追従する「ラピッドトリガー」には非対応なので注意したい。
キーキャップは、摩耗に強いダブルショット加工のPBT(ポリブチレンテレフタレート)を採用しており、長期間使用しても文字が消えにくい。表面はマットな質感で、指先にしっかりとフィットして滑りにくいのも特徴だ。透過性のある文字部分とRGBライティングが組み合わさることで、発光の鮮やかさが際立ち、美しいライティング演出を楽しめる。
キーは斜めに押しても真下に沈み込み、全体としてブレの少ないタイプ感を実現している。スペースキーやEnterキーといった大きなキーも、スタビライザーの効果でぐらつかずにしっかりと入力できる。
イエロースイッチは「カチャカチャ」としたメカニカルらしい音を出しつつも、押し心地は「スコスコ」と軽快だ。二重の防音フォームにより反響音や金属的なノイズが抑えられており、タイプ音は控えめだ。
ゲームプレイ時はもちろん、日常的なタイピングでもストレスを感じにくい仕上がりとなっている。
BlackWidow V4 Low-profile HyperSpeedをワイヤレスで使う場合、電源は内蔵バッテリーから供給される。バッテリーの残量は本体にあるバッテリーレベルボタンを押すと上段の「1」〜「0」キーの点灯(10段階表示)で確認できる。Razer Synapseからは1%単位でチェック可能で、充電は先述の通りUSB Type-C端子を介して行える。
駆動時間は、「省電力モード」有効時で最大980時間となる。省電力モードはポーリングレートを下げ、キーボードライティングをオフにし、Razer Synapseとの接続を停止することで消費電力を抑えている。
筆者はライティングを輝度50%で点灯させた上で、「ゲームモード」をオンにして約2時間半ゲームをプレイした。すると、バッテリー残量は100%から85%まで低下した。実際の使用環境では、この程度の消費を想定しておくとよいだろう。
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