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Windows 10のサポート終了後でも継続提供されるものWindowsフロントライン(2/2 ページ)

» 2025年10月21日 12時00分 公開
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StatCounterでWindows 7のシェアが急増するミステリー

 先日、Windows Centralのレポートでおなじみのザック・ボーデン氏のXでの投稿をチェックしていたところ、Windows 10 EOSを前にした数カ月のStatCounterのデータで、Windows 7のシェアが急伸しているという謎現象が見られたという。

 本連載でもStatCounterのデータはたびたび引用しているが、あくまで参考程度であり、全体の“何となく”といった傾向をつかむのに役立つくらいだと考えている。

 実際、先日行った米Microsoftのマーク・リントン氏との質疑応答の中で日本が世界と比べてもWindows 11比率が高いという情報が得られたが、これはStatCounterで見られるデータの傾向とも一致しており、ある程度の信ぴょう性はあると確証を得られた。

 一方で、Windows 7の件はミステリーであり、これについては疑問しか浮かばない。

 実際にStatCounterで2025年10月までのデータを世界と日本の2地域で取得してみたところ、世界でのWindows 7のシェアは23.66%まで伸びており、日本もそれほどではないにしろ11.74%と驚異的な数字になっている。

StatCounterによる世界のWindows OSシェアの推移(2025年10月版) StatCounterによる世界のWindows OSシェアの推移(2025年10月版)
StatCounterによる日本のWindows OSシェアの推移(2025年10月版) StatCounterによる日本のWindows OSシェアの推移(2025年10月版)

 ボーデン氏にリプライを付けているユーザーの投稿によれば、アジア地域だけ突出してWindows 7が伸びているとのことで、少しチェックしてみたところ日本を除けばシンガポールだけ97.63%という異常な数字を出しており(他のアジア地域はおおむね問題ない)、これが世界のシェアに影響を及ぼすほどまともにデータが取得できていない状態にあるとしか思えないという結論だ。

 改めて、StatCounterのデータはうのみにせず、あくまで参考程度――という好例だろう。

StatCounterによるシンガポールのWindows OSシェアの推移(2025年10月版) StatCounterによるシンガポールのWindows OSシェアの推移(2025年10月版)

 ネタついでにもう1つ紹介すれば、本連載でもときどき引用するゲームプラットフォーム「Steam」もおかしなデータが出ている。

 Steamでは定期的にクライアントの動作プラットフォームのスペックやソフトウェアバージョンを報告しているが、2025年9月版のOSシェア一覧の中に「Windows 2022 64 bit」なるバージョンが出現している。

 Windows 2022という一般向けのOSは存在しないので、これは「Windows Server 2022」のことだと思われる。わずか0.09%のシェアではあるものの、サーバOSをゲームプレイに利用するニーズがどこにあるのか、気になるところだ。

Steam Hardware & Software Survey: September 2025」によるWindows OSのバージョン別シェア Steam Hardware & Software Survey: September 2025」によるWindows OSのバージョン別シェア
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