日本マイクロソフトは10月8日、10月14日(米国太平洋時間)にやってくるWindows 10のサポート終了(EOS:End of Support)に向けたオンライン記者説明会を開催した。
説明会に登壇した米Microsoftのマーク・リントン氏(グローバルパートナーソリューションズ部門 デバイスパートナーセールス担当バイスプレジデント)は、Windows 10 EOSについて、セキュリティ上の脅威が進化/変化していく中で、Windows OSとハードウェアを変化/適応させていくことの重要性を訴えた。
Windows 10のEOSについて、リントン氏は改めて背景を説明した。
Microsoftは10月14日(米国太平洋時間)以降、Windows 10搭載PC向けのセキュリティ/機能アップデートの提供を終了する。これは、私たちが長年Windowsに対して採用してきたサポートポリシーの一環であり、10年間に渡ってサポートを提供してきた後で実施されるものだ。ここで重要なのは、セキュリティアップデートは提供されなくなる一方で、Windows 10のEOS以後もPCは引き続き機能し、利用者はPCとデータの全て継続できるということだ。
Microsoftはもちろんユーザーにとっても、セキュリティは非常に重要な要素であり、パートナー企業もユーザーへのセキュリティ提供に尽力している。しかし、10年以上前のハードウェアは、今日の最新の脅威に対する防御力を充分に備えていない。OSとハードウェアを(現行の)Windows 11世代にアップグレードすることでセキュリティを強化し、ユーザーは考え得るリスクに先手を打って対策できるようになる。
Windows 10のEOS後も、PCを比較的安全に継続利用する方法は主に3つある。
1つは手持ちのOSをWindows 11にアップグレードすることだ。現在、Windows 10ユーザーはWindows 11にアップグレードする権利を所持している。その権利を行使し、Windows Updateまたは「インストール アシスタント」を通してアップグレードしてしまえばいい。ただし、これはPCがWindows 11の動作要件を満たす場合に限られる。
2つ目は、ずばりWindows 11に対応するPCに買い換えることだ。PCメーカーもWindows 10のEOSを視野に入れたリーズナブルな製品を投入しており、Webサーフィンや動画視聴を主に据えるなら10万円前後でも十分に実用的なモデルが手に入る。
そして3つ目は、いくつかの条件を満たすことでEOS後もWindows 10のセキュリティアップデートを1年間(2026年10月13日まで)無料で受けられる「拡張セキュリティプログラム(ESU:Extended Security Updates)」を導入することだ。ただし、ESUはあくまでもセキュリティ更新の提供期間を延長するものであり、新機能の追加などは行われない。
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