「JBL Soundgear Clips」は長時間使っても耳が痛くなりにくい JBLブランド初のイヤーカフ型イヤフォンを試す(2/2 ページ)

» 2025年11月23日 14時30分 公開
[山本竜也ITmedia]
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ユニークなマイクキャリブレーション機能

 面白い機能として、マイクのキャリブレーション機能が挙げられる。音の聞こえ方をキャリブレーションする機能は珍しくなくなっているが、マイクのキャリブレーション機能はかなり珍しいだろう。他のモデルでも採用例はあるかもしれないが、筆者は初めて見た。

 JBL Soundgear Clipsは片方のユニットに2個、左右で4個のビームフォーミングマイクを内蔵しているが、装着ポジションに合わせて片側1個のマイクを使うか、2個のマイクを使うかを選べるようになっている。アプリ上で実際に声を録音し、どちらがより快適に聞こえるかを確認できる。どちらも同じように聞こえる場合は、2個を選択するようにとのことだ。

イヤーカフ イヤフォン ハーマンインターナショナル JBL Soundgear Clips マイクのキャリブレーションでは、実際に録音した声を確認して1マイクか2マイクかを選択する

 また、通話時の音質設定も豊富で、通話相手の声の大きさを最適なレベルに調整する「サウンドレベルオプティマイザー」、相手の声のトーンを調整する「サウンドの設定」、自分の声のトーンを調整する「声の設定」を備えている。

 サウンド設定としては、イコライザーで調整が可能だ。6つのプリセットに加え、好みに合わせて自由にカスタマイズも行える。

イヤーカフ イヤフォン ハーマンインターナショナル JBL Soundgear Clips イコライザーは6つのプリセットに加え、自分好みにカスタマイズも可能だ

音漏れ対策と音質

 オープンイヤーで気になる音漏れに関しては、JBL Soundgear SenseやJBL Endurance Zoneなどと同じく、JBL OpenSoundテクノロジーを搭載する。再生している音と逆位相の音を出すことで音漏れを低減している。

 実際に、音楽を再生中に耳のすぐ横に置いたレコーダーで録音するという方法で確認してみたが、常識的な音量で使用している限り、音漏れはほぼ気にならなかった。ただし、音量を上げると相対的に音漏れも大きくなる。オープンイヤーは回りの音がそのまま聞こえてしまうので、周囲がうるさいからと音量を上げてしまうと、音漏れも大きくなる。電車内などすぐ隣に人がいるよう環境では気を付けた方がいいだろう。

イヤーカフ イヤフォン ハーマンインターナショナル JBL Soundgear Clips 音漏れは、肩が触れ合う距離でなければ気になることはないだろう。ただし音量を上げるとそれに比例して音漏れも大きくなるので注意したい

 肝心の音質だが、JBLブランドというだけあって非常に良好だ。イコライザーの設定次第というところもあるが、オープンイヤーで犠牲になりがちな低音や高音も、無理に強調しておらずとても自然な印象を受ける。

 基本的にオープンイヤーは音楽に集中するというより、ながら聞きに向いた製品ではあるが、自宅などで周囲が静かな環境であれば、十分に音楽鑑賞も楽しめるだろう。

 通話性能に関しても、AIでトレーニングしたアルゴリズムで環境ノイズを低減するとのことだ。こちらもレコーダーで録音する形で確認してみたが、交通量のある交差点でも車の走行ノイズを除去し、自分の声だけをクリアに記録できていた。

 ただし風が強い環境だと、風切り音は入らないものの、自分の声が飛び飛びになり聞き取りづらくなることが多かった。風が強い場所での使用は、注意した方がいいかもしれない。

イヤーカフ型が苦手な人にも試して欲しい1台

 充電ケースが若干開けづらい、左右を意識しなければいけない、タッチ操作のカスタマイズ性が低いなど、決して不満がないわけではないのだが、音質や装着感の良さはそのデメリットを上回る。

 特に装着感は良好で、筆者はこれまでいくつかのイヤーカフ型イヤフォンを試してきたが、そのどれも耳が痛くなってしまい使用を断念してきた。しかし、JBL Soundgear Clipsは、12時間ほど付けっぱなしにすることができた。

 全く痛くないということはないのだが、通常のイヤフォンと同程度で許容範囲内だ。これまでイヤーカフ型が耳に合わなかったという人にも、ぜひ試してみてほしい。

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