最後に、ベンチマークテストで客観的な数値も確認しておこう。使ったのは「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 6」「3DMark」だ。パフォーマンスモードは「Max」、ファン回転数は「Full」の環境で実施した。
AnTuTu Benchmarkでは247万5708を記録した。AYANEO日本公式サイトでの計測結果が239万6737だったので、それより高い結果であり、性能の高さを裏付けるものとなった。
Geekbench 6のCPUスコアはシングルコアで2202、マルチコアで6838、GPUは17698という結果であった。
3DMarkでは「Wild Life」「Sling Shot」ともに「Maxed Out」になってしまったため、より負荷の高い「Extreme」で行ったところ、「Wild Life Extreme」では5423、「Sling Shot Extreme」ではMaxed Outというスコアになった。
余談だが、Pocket FITのディスプレイ解像度は1920×1080ピクセルで、AYANEO Pocket Sの2560×1440ピクセルと比べて粗い。しかし、3DMarkのベンチマークテスト中に映像をチェックしていたが、粗さは全く感じられなかった。
また、短時間でベンチマークテストを何回も行い、負荷をかけていたのだが、ファンがフル回転していることもあり、室温22度の環境でも本体が熱くなるということはなかった。もちろん、排気口から出てくる風はかなり強く、図書館のような静かな場所であれば、周囲の人の目が気になるかもしれない。
個人的には、ジョイスティックのザラザラした感触が好みではないが、このザラザラが滑りにくさに一役買っているのだろう。好みはどうあれ、端末が樹脂製のおかげで手に持ったときに温かみを感じられ、これから寒くなることから「買いだな」と思えた。
スマートフォンでゲームをガッツリ楽しみたいが「ゲーミングスマホは高い」「スマホでゲームをすると、いざというときのバッテリー切れが不安」という人であれば、これだけの性能で、通常販売価格が7万4800円(8GB/128GBモデル)から11万4800円(16GB/1TBモデル)で購入できるPocket FITは選択肢に入れられる製品だ。
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