取り外せるモジュール型コントローラーが楽しい! Windows 11搭載のポータブルゲーミングPC「AYANEO 3」を試す(1/3 ページ)

» 2025年10月03日 12時30分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 AYANEOのポータブルゲーミングPC「AYANEO 3」は、Steam DeckやROG Allyのような形をしたゲームコントローラー一体型のポータブルゲーミングPCだ。

 最大の特徴は方向キーやジョイスティック部分がモジュール化されており、着脱できる点だ。本記事ではモジュール着脱の様子や操作感、ゲームだけでなく、仕事に使えるかどうかも試した。

「AYANEO 3」とモジュール式コントローラーのパッケージ 「AYANEO 3」と「モジュール式コントローラー」のパッケージ(Indiegogoで入手したもの。国内版と異なる可能性がある)

AYANEO 3の基本をおさらい

 AYANEO 3のOSは、Windows 11 Home(64bit)を採用している。国内代理店の天空が直販サイトで取り扱っている構成やカラーバリエーションごとの製品ラインアップは以下の通りだ。今回はIndiegogoで入手した、Ryzen AI 9 HX 370(12コア24スレッド)搭載の最上位となるレトロパワーモデルを試用している。

  • AMD Ryzen 7 8840U/AMD Radeon 780M/32GBメモリ/1TBストレージ(OLED、スターリーブラック、16万8000円)
  • AMD Ryzen AI 9 HX 370/AMD Radeon 890M/32GBメモリ/1TBストレージ(OLED、スターリーブラック、22万3000円)
  • AMD Ryzen AI 9 HX 370/AMD Radeon 890M/64GBメモリ/2TBストレージ(OLED、スターリーブラック、27万8000円)
  • AMD Ryzen AI 9 HX 370/AMD Radeon 890M/64GBメモリ/2TBストレージ(OLED、スカイホワイト、27万8000円)
  • AMD Ryzen AI 9 HX 370/AMD Radeon 890M/64GBメモリ/2TBストレージ(OLED、レトロパワー、31万8000円)
AYANEO 3 AYANEO 3の正面。メッシュ状に空いている穴はスピーカーだ
底面 底面には大きな給気口が空いている
左側面 左側面
上部 上には排気口の他、トリガーボタン、カスタムボタン、USB4(USB Type-C)、OCuLinkポート、音量ボタン、指紋認証一体型電源ボタンなどが並ぶ
右側面 右側面にある「取り外してください」と言わんばかりのふたのようなパーツは、内部にアクセスしたい場合に取り外す。しかし、いったんこちらを外してしまうと保証対象外になってしまうので注意したい
下部 本体下部には名前のないボタンとそのボタンで操作後の状態を示すインジケーターLED、マイク、USB4(USB Type-C)、microSDメモリーカードスロット、3.5mmヘッドセットジャックなどが並ぶ

 箱を開けると、AYANEO 3の目玉機能である「マジックモジュール」についての説明図を印刷したフタが目に入る。コントローラーがモジュール式で着脱できるだけでなく、ジョイスティックキャップやABXYボタンのレイアウトも取り換えられることが分かる。

ケースのフタ パッケージのふたを開けると、さらにこのフタが現れる。「マジックモジュール」と呼ばれるモジュール式コントローラーの説明を示す図が印刷されている

 AYANEO製品には、独自の管理アプリ「AYASpace」がインストールされている。これによりTDP、ジョイスティックの感度、ハプティックフィードバックの強さ、ジャイロスコープの感度などを簡単に設定できる。

AYASpaceのパフォーマンス AYASpaceクイックウィンドウを立ち上げてパフォーマンスを表示している様子。パワーモードやTDP、ファン回転数制御などを行える
コントローラー こちらはコントローラーの設定をするタブ。複数あるカスタムボタンを設定できる

 AYANEO 3では、モジュール式コントローラーを採用しているので、AYASpaceにモジュールラッチの解放機能を追加している。AYASpaceクイックウィンドウを開き、取り外したいコントローラーをクリックするだけで「カチッ」という小気味良い音共にラッチが解放され、コントローラーが浮き上がる。

マジックモジュール操作 AYASpaceクイックウィンドウのマジックモジュールに関するタブ。この状態では「L」側のコントローラーラッチを解放する。両方同時に解放して取り外したい場合は、「One-click Pop Up」ボタンをクリックする

 取り外しは、本体下部にあるボタンでも行える。

名前のないボタン 下部にある特に名前のないボタン。短押しでマウスモードとゲームモードの切り替えを、5秒の長押しでマジックモジュールの取り外しを行える
マウスモード マウスモードではインジケーターLEDが青く光る
ゲームモード ゲームモードでは黄色く光る。他にカスタムモードがあり、その場合は白く光る
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