Steamをインストールして、なじみのゲームをプレイしてみたところ、もたつくことなく遊ぶことができた。OLED(有機EL)の画面は美しく、没入感も高い。ただ、プレイしたのが「Goat Simulator」だったため、少し酔ってしまった。
さて、主観だけではどうしようもないので、ゲームのベンチマークテストで数値を確認してみたい。使ったのは「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」だ。
画像設定「高品質(デスクトップPC)」ではスコア「5495」の「普通」であった。
「高品質(ノートPC)」に変えたところ、スコア「6106」となり、「やや快適」だ。
よくばって「最高品質」にしたところ、スコアは「3909」の「設定変更を推奨」となってしまった。ファイナルファンタジーのキャラクターたちも「やれやれ」と悲しそうに首を振っていた。
滑らかなプレイをしたいのであれば、「高品質(ノートPC)」にしておくのが良さそうだ。とはいえ、このサイズのポータブルゲーミングPCでもAAAクラスのゲームを楽しめるのだから、良い時代になったものだ。
次に、仕事に使えるかどうかも試した。形はゲーム機だが、中身はWindows 11を搭載する高性能PCだ。キーボードとサブディスプレイを接続するだけで、どこでもデュアルディスプレイ環境のワークスペースが生まれる。
Windows PCなので、見やすいサブディスプレイと入力しやすいキーボードをつなげれば、無理のないワークスペースが生まれる。なお、本体のみでも上部にある「LC」キーを短押しするとソフトウェアキーボードが表示されるので、短いテキストであればそれで事足りるだろう愛用する「PhotoScape」で画像編集を行ってみたが、全くもたつくことなくサクサクと編集することができた。待ち時間ゼロなので、作業効率が良い。
ただ、内蔵バッテリーだけでモバイルディスプレイの電源も賄おうとすると、1時間30分ほどしかもたなかった。作業の際には、電源を用意したい。
もう1つ言えば、AYANEO 3にはスタンドが内蔵されていない。自立しないのでスタンドを忘れないようにしたい。AYANEOでは、汎用(はんよう)性の高いハブ搭載スタンドを販売しているので、一緒に持ち歩くと良さそうだ。
HDMI、USB Standard-A×2基、USB Type-C(データ用)、USB Type-C(電源用)、SDメモリーカードスロットとmicroSDメモリーカードスロット、有線LANポートを搭載するので重宝する。
最後に、「3DMark」によるベンチマークテストの結果もお伝えしよう。
クロスプラットフォームに対応したグラフィックス機能をテストする「Wild Life v1.1」では、スコアが「1万7999」であり「非常に良好」という評価であった。
グラフィック性能と処理性能を測定する「Time Spy v1.2」では、スコアが「3168」で「良好」、CPUスコアは「8466」、グラフィックスコアは「2853」であった。軽いゲームであれば、問題なくプレイできそうだ。
「Steel Nomad Light v1.0」では、スコアが「2614」であり「良好」だ。
いずれのテストでも「良好」以上であったので、ゲームも作業もそれなりにこなせそうだ。
OCuLinkを搭載しているので、もっと高負荷なゲームをしたいという場合は、外部GPUと併用すると良いだろう。
とはいえ、AYANEO 3は「ゲームをサクサク楽しみたい」「仕事でもバリバリ使いたい」という実用面だけでなく、モジュール式コントローラーを搭載しているというギミックが楽しく、所有欲を満たしてくれるデバイスだと感じた。
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