家の中で使うことを当初は想定していたが、筆者は寒くても天気の良い日はベランダなどに椅子を持ち出して日の光を浴びながらダラダラしたいと思うことがある。しかしコンセントがない。コンセントがないと、Nintendo Switch 2のTVモードが使えない。そこで、BLUETTI AORA 10の出番だ。
Nintendo Switch 2ドックのACプラグをBLUETTI AORA 10に、HDMIポートに充電対応HDMI to USB Type-Cアダプターを差してモバイルディスプレイに接続する。
Nintendo Switch 2のTVモードが起動し、大きな画面でゲームを楽しめる。これは愉快だ。
別の方法もある。先の充電対応HDMI to USB Type-CアダプターにARグラスをつなげれば、日光のまぶしさを気にすることなく、どこでも大画面でゲームをプレイできる。BLUETTI AORA 10とNintendo Switch 2ドックという組み合わせを携帯するのは多少大げさだが、オートキャンプであれば問題ないサイズだろう。
部屋でぬくぬくしたいなら、その組み合わせをそのままリビングの真ん中に持ち込もう。コンセントが足りている部屋でも、長いケーブルに誰かが足を引っ掛けたり「じゃま!」と怒られる心配もない。寝転がっている自分の心臓を中心に、半径50cmのスペースがあれば、どこでもコンセントのBLUETTI AORA 10、Nintendo Switch 2ドックを配置してゲームできる。
BLUETTI AORA 10のカラーバリエーションはダークグレーとミントグリーンが用意されている。今回試したミントグリーンは遠くからでも視認性が高く、「見えないから踏んじゃったじゃないの」と怒られる心配もない。なんと快適なことか。
Nintendo Switch 2でタスクをこなしたら、次はAndroidゲーム機でもダラダラとタスクをこなしていこう。BLUETTI AORA 10では、ACとDC(USBポート側)の同時出力が可能だ。Nintendo Switch 2ドックにつなげたまま、USB Type-CポートとAndroidゲーム機を接続してエンドレスゲームタイムに突入できる。もちろん、本当にエンドレスにできるわけではないのだが。
2時間半ほど遊んだところで、BLUETTI AORA 10のバッテリー残量は70%であった。アプリで確認したところ、Nintendo Switch 2の充電が終わっていることもあり、この調子ならまだ6時間ほど使えるらしい。年末年始の長期休暇が取れれば、ぜひともダラダラしまくりたいところである。
ポータブル電源と聞くと、アウトドアシーンでの利用を思い浮かべがちだが、停電の生じるような災害時の備えとして、またちょっと庭で使うといったことにも活用できる。例えば、庭や駐車場に積もった落ち葉を吹き飛ばして集めるブロワーの電源として、自動車内清掃のための小型掃除機用電源としても使えそうだ。
いずれにしてもBLUETTI AORA 10は、「ここにコンセントがあったらいいのに!」というニーズを満たしてくれるアイテムだ。価格も記事掲載時点での直販価格で1万4900円と、かなりお手軽だ。“モバイルバッテリー以上、ポータブル電源未満”という製品を探しているのであれば、要チェックだ。
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