といったところで、ここからが本当の勝負です。センサーサイズの差が如実に現れる、暗いシーンで比べてみましょう。
まだ空に明るさが残る日没の時間帯の映像を見ると、映像からシャープさが失われてきたことが明確になりますね。
Insta360 X4 Airのキャプチャー画像をズームアップすると、まるでオールドレンズで撮ったような夢の中のワンシーンのようです。
対して、Insta360 X5の方は安定していますね。ミラーレスやシネマカメラの映像のようにはいきませんが、ビルの壁の模様や窓ガラスの向こうのニュアンスが残っていますし、ダイナミックレンジも広く白飛び箇所が少なめです。
さらに暗くなってから撮影すると、画質差は歴然となりました。
Insta360 X5には、低照度シーンの撮影時に違和感が出ないようチューニングしてくれるPureVideoモードがあるとはいえ、通常モードで撮影したInsta360 X4 Airの映像は彩度すら消えて、ところどころモノクロのように見えます。
とはいえ、一昔前の、そしてセンサーサイズが1/2型以下の360度カメラより良好な映像ではあります。具体的にはノイズリダクションの性能が良好です。
空の部分をご覧ください。ちゃんと黒く染まっていますよね。以前まではここに偽色やS/N比の低下によるノイズ成分が入ることが多かったのです。
Insta360 X5と比較するとクオリティーに違いはあるとはいえ、夜でもスッキリとした映像が保存できるあたり、Insta360 X4 Airには映像/画像処理の進化を感じます。
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