2つのモデルの重さは前述していますが、あらためて「Air」という名の意味を考えてみましょう。確かにInsta360 X4 Airは軽い。だから長い自撮り棒などにつけたときの影響がInsta360 X5より低減します。
以下の2枚の写真は、同じ自撮り棒の先端にInsta360 X4 AirとInsta360 X5をそれぞれ取り付けた状態を写したものです。緑のラインは直線の目安ですが、X4 Airよりも重いX5は、先端側のたわみが大きくなっているのが分かります。
自撮り棒は、長く伸ばすほど、てこの原理で先端の重さの影響が大きくなり、結果として棒がしなりやすくなります。
この違いは、単に見た目の問題だけではありません。自転車やバイクにマウントして走行シーンを撮るとき、あるいはスキーやスノーボードで自撮り棒を構えながら滑るときなど、先端が重いと自撮り棒を支える手やマウント部にかかる負担が増え、長時間の撮影で人も固定パーツも負荷が高まります。また加減速やターンのたびにしなり量が変わり、カメラが大きく揺れる原因にもなりますね。風を受けたときの影響も増えます。
Insta360 X5の画質や低照度性能は魅力ですが、長く伸ばした自撮り棒を多用するアクション系の撮影がメインであれば、X4 Airの軽さは実際の運用時にじわじわ効いてきますよ。
(製品協力:Insta360 Japan)
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