25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す(3/4 ページ)

» 2025年12月25日 14時30分 公開
[Yukito KATOITmedia]

MS-02 Ultraのパフォーマンスをチェック!

 外観チェックはこれくらいにしておいて、続いては各種ベンチマークソフトを通じてMS-02 Ultraのパフォーマンスをチェックしていこう。

photo CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の画面

 なお、今回手元に用意したモデルの主なスペックは以下の通りだ。

  • CPU:Intel Core Ultra 9 285HX(24コア24スレッド/36TOPS)
  • GPU:Intel Graphics
  • メモリ:64GB(32GB×2/DDR5-4800)
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB

 ベンチマーク比較の参考値として、同じくMINISFORUMから発売されているMS-01で計測したスコアも掲載している。MS-01の主なスペックは以下の通りだ。

  • CPU:Intel Core i9-12900(16コア24スレッド)
  • GPU:Intel Iris Xe Graphics eligible
  • メモリ:32GB(16GB×2/DDR5-4800)
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB

CINEBENCH 2024

 まずは、3DレンダリングによってCPUの性能をテストする「CINEBENCH 2024」を実行し、MS-02 Ultraの実力を測ってみた。結果は以下の通りだ。

  • マルチコア
    • MS-02 Ultra:1809ポイント
    • MS-01:741ポイント
  • シングルコア
    • MS-02 Ultra:133ポイント
    • MS-01:97ポイント

 Intel Core Ultra 9 285HXはモバイル向けCPUながら、Pコアが8コア、Eコアが16コアの計24コア、ターボブースト利用時の最大周波数が5.5GHz、Eコアのターボブースト利用時の最大周波数が4.6GHzと、MS-01に搭載されているIntel Core i9-12900Hと比べ大幅にスペックアップしている。

 特にマルチコア性能においてはMS-01比で2.4倍とコア総数の差だけでなく、PコアおよびEコアの性能差が大きく寄与している。

 その分、最大ターボパワーが160Wと、瞬間的に非常に大きな電力を消費するが、サーバグレードの冷却設計をうたっているため、高負荷時の利用も安心だ。

photo 発熱量の大きいCPUを効率的に冷やすため、モバイルPCには似つかない大型のCPUクーラーとエアダクトが備え付けられている
photo エアダクトを外したところ

PCmark 10

 続いて、さまざまなアプリケーションを実行して総合的なパフォーマンスを測定できる「PCmark 10」を実行し、MS-02 Ultraの総合的な実力を試してみた。結果は以下の通りだ。

<総合スコア>

  • MS-02 Ultra:7607ポイント
  • MS-01:5867ポイント

<Essentials>

  • MS-02 Ultra:1万2267ポイント
  • MS-01:7571ポイント

<Productivity>

  • MS-02 Ultra:9608ポイント
  • MS-01:1万270ポイント

<Digital Content Creation>

  • MS-02 Ultra:1万134ポイント
  • MS-01:7050ポイント

 やはり基本的にCPUが主体となるEssentialsテストでは、MS-02 Ultraが大きくスコアを離す結果となったが、ProductivityにおいてはMS-01にわずかな差でMS-02 Ultraが敗れるという興味深い結果が得られた。

 基本的にMS-02 UltraがMS-01と比較して非常に高いパフォーマンスを発揮するのだが、搭載されているCPUのアーキテクチャ特性により、MS-01がわずかに高いスコアを示したと筆者は考える。

 今回、Productivityテスト内で行われるSpreadsheetsスコアとWritingスコアは以下の通りだ。

  • Spreadsheets
    • MS-02 Ultra:1万1946ポイント
    • MS-01:8478ポイント
  • Writing
    • MS-02 Ultra:7729ポイント
    • MS-01:1万2441ポイント

 MS-01に搭載されているIntel Core i9-12900Hは、1つのチップ上にCPUコアとメモリコントローラーが実装されているモノリシック構造であるのに対し、MS-02 Ultraに搭載されているIntel Core Ultra 9 285HXは、CPUコアがあるコンピュートタイルとメモリを制御するSoCタイルなど、複数のダイで構成されたタイル構造を採用している。

 そのため、テキストの入力や整形、小さなファイルの保存を行うWritingテストにおいては、CPUとメモリ間での通信が多く発生する処理によってIntel Core Ultra 9 285HXではタイル同士の通信にオーバーヘッドが発生し、結果としてIntel Core i9-12900Hの方が高いスコアが得られた、と考えることが妥当だろう。

 とはいえ、ワークステーションでは多岐にわたる処理を行うため、総合的なパフォーマンスとしてはやはりIntel Core Ultra 9 285HXを搭載したMS-02 Ultraが圧倒的、まさにモンスターマシンにふさわしいモデルといえよう。

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