「Core Ultra(シリーズ3)」はワッパ重視の“バッテリー寿命王”――Intelが激推しする背景から見える戦略CES 2026(3/3 ページ)

» 2026年01月08日 19時00分 公開
[西川善司ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

エッジコンピューティングでの利用も視野に

 基調講演の終盤で、IntelはCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)が単なるモバイル(ノートPC)向けCPUではなく、エッジコンピューティングでの利用も視野に入れていることを強調していた。

 Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)には高性能なCPUコア/GPUコアだけでなく、単体推論アクセラレータとしての「NPU」、そしてコンピュータビジョン処理に役立つ「IPU(イメージプロセッサ)」も統合されている。組み込みデバイス向けの「SoC(System on a Chip)」としても活用できるのだ。

エッジコンピューティングでの利用 Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)はいろいろなプロセッサを統合したSoCでもある。そのため、エッジコンピューティングにも活用しやすい――という訴求を進めようとしている。

 今回、Intelは展示会場でCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)を備える最小構成の小型コンピュータボードを使って人型ロボットを動かすというデモンストレーションを披露していた。いわゆる「Physical AI(物理的なAI)」でも使えることをアピールした格好だ。

 思えば、今回のCES 2026では、NVIDIAとAMDも「次のAIの技術開発競争は、AIが画面から飛び出した先、私たちの住む現実世界が舞台となる。そう、Physical AIだ」というようなメッセージを打ち出していた。

 PCやサーバーといった従来のフォームファクターに収まらない、現実世界で活躍するPhysical AIを搭載したコンピュータは、ノートPC以上の高いエネルギー効率で動かす必要がある。この分野が得意なIntelだからこそ、このフィールドに力を集中させ始めたという流れには、多くの人が理解できるところだと思う。

Intelの考えるエッジコンピューティング Intelの考える、近代エッジコンピューティングに求められる要素
ロボティクス AIが現実世界に“干渉”できるロボティックス分野にこそ、高効率なAIソリューションが必要になる――Intelはそう考えている
基調講演後 基調講演後にオープンしたデモエリアで人気者となっていた、Oversonicの人型ロボットの“頭脳”は……
背中 背中に載せた、Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)搭載の小型コンピュータボードだ。
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月10日 更新
  1. 「ANAオリジナル タフなビジネスリュック」を試す 収納力もバツグンで鳥肌が立つほどにカッコいい (2026年04月07日)
  2. 2台のMac StudioをThunderbolt 5で連結! 計128GBメモリ環境と分散推論「exo」でLLMを爆速化してみた (2026年04月08日)
  3. レノボが「ThinkPad」2026年モデルを一挙発表! 12年ぶりの構造刷新やUSB Type-Cの自力交換対応でメンテナンス性も向上 (2026年04月07日)
  4. 128GBの大容量メモリが映像制作とAI環境を変える――「M5 Max MacBook Pro」フルスペック機をプロが実戦投入して分かったこと (2026年04月08日)
  5. 「GeForce RTX 50」シリーズと「DLSS 4.5」でゲーミング体験はどう変わる? NVIDIAの中の人が解説 (2026年04月09日)
  6. サンコーで3280円の電動マッサージ機能付き「3in1スマホショルダーケーブル」を試す 使って分かった長所と欠点 (2026年04月09日)
  7. DJI、8K/360度撮影に対応した新型ドローン「Avata 360」きょう発売 1型センサー搭載、レンズ交換も可能に (2026年04月09日)
  8. 「顔なじみ認識」で不要な通知を削減! Amazonが日本限定「Ring 防犯ドアホン プロ」を4月22日発売 (2026年04月08日)
  9. Blu-ray難民を救う? アイ・オーとVerbatim、ユーザーの不安を払拭する製品供給の継続を発表 (2026年04月08日)
  10. ANAがビジネスユースに特化した耐久性重視のビジネスバッグ3製品を発売 (2025年11月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年